ハードな撮影現場を生き抜いた精鋭俳優たち
女性初のアカデミー賞®監督賞に輝いた『ハート・ロッカー』で一触即発のイラクの戦場へ、作品賞を始めとする5部門にノミネートされた『ゼロ・ダーク・サーティ』で闇夜に包まれたビンラディンの隠れ家へと観客を引き込んだキャスリン・ビゲロー監督。徹底したリアルな描写による圧巻の臨場感、先が読めない骨太でスリリングなストーリーテリングで、常に観客を圧倒してきたビゲローが新たに挑むのは、1967年に起こったアメリカ史上最大級の<デトロイト暴動>の最中に起こった「アルジェ・モーテル事件」。暴動が続く中で起きた恐怖に満ちた“戦慄の一夜”を描く衝撃の実話。
デトロイト暴動発生から3日目の夜、銃声の報を受けて現場に急行した白人警官たちは、アルジェ・モーテルに居合わせた8人の若者たち全員を容疑者と断定し、暴力的な強制尋問を始める。そこで一体何が行われていたのか。アメリカを震撼させた “戦慄の一夜”を描く『デトロイト』が、遂に2018年1月26日(金)、日本公開を迎える。
今回、緊張感に満ちた撮影現場を、固い絆で生き抜いたキャストたちを一挙に紹介する特別映像が解禁となった。ジェシカ・チャステーン、ジェレミー・レナーを見出したキャスリン・ビゲロー作品で次に飛翔するのは誰なのか。
解禁された特別映像は、デトロイトの音楽の殿堂フォックス・シアターで歌合せを行っているシーンで幕をあける。歌うのは、デトロイト出身の音楽グループ、ザ・ドラマティックスだ。NAACP(全米有色人種地位向上協会)賞主演男優賞にノミネートされたアルジー・スミスが、リードヴォーカルのラリー・リードに扮し、抜群の歌唱力と奥深い演技を披露している。ポスト・ウィル・スミスとして注目を集めている若き精鋭だ。「きっとうまくいく」とラリーを激励する親友フレッドには、『メイズ・ランナー』、『素晴らしきかな、人生』などに出演し、シンガー、ダンサーとしてマルチな活躍を続けるジェーコブ・ラティモアが起用された。
即興的なオーディションによって起用されたのは、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』、4月にはハリウッド超大作『パシフィック・リム:アップライジング』の公開が控える英国出身の超売れっ子俳優ジョン・ボイエガ。 凶悪な差別主義者の警官クラウスには、童顔のウィル・ポールターが抜擢された。世界的に大ヒットした『メイズ・ランナー』(14)で、主人公の宿敵を演じ圧巻の存在感を披露。アカデミー賞®3部門を制したアレハンドロ・G・イニャリトゥ監督『レヴェナント:蘇えりし者』(15)ではレオナルド・ディカプリオと共演している個性派俳優の怪演は見応え充分だ。さらに、ビゲロー監督の『ハート・ロッカー』、『アベンジャーズ』シリーズのファルコン役で知られるアンソニー・マッキー、『ストレイト・アウタ・コンプトン』で伝説のラッパー、イージー・Eを好演したジェーソン・ミッチェルら、ハリウッドの次世代俳優たちが迫真の演技で火花を散らし、観客を圧倒する。
「才能ある役者たちと共演できた。彼らの演技には鳥肌が立った」と語るのは、事件後ラリーをグループに戻そうと説得するザ・ドラマティックスのメンバー、モリス役のジョゼフ・デーヴィッド・ジョーンズ。美声も披露したアルジー・スミスは「実際の出来事を正しく理解しようと努めた」と謙虚な姿勢を崩さない。リアリティを徹底追究したビゲローの現場で「カットがかかっても、ただ泣き叫んでいた」とオーブリー役のネーザン・デーヴィス・ジュニアが指摘するとおり、若き俳優たちは極限下におかれていた。そんな中でも、ボイエガが「仲間の演技に感銘を受けた」と語るように、全力でエネルギーを共有し、互いを高め合ったキャストたちについて、ビゲローは「俳優陣の人物描写には深みがあった」と太鼓判を押している。
監督:キャスリン・ビゲロー(『ハート・ロッカー』『ゼロ・ダーク・サーティ』)
脚本:マーク・ボール(『ハート・ロッカー』『ゼロ・ダーク・サーティ』)
出演:ジョン・ボイエガ(『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』)、ウィル・ポールター(『レヴェナント: 蘇えりし者』)ジャック・レーナー(『トランスフォーマー/ロストエイジ』)、アンソニー・マッキー(『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』)
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