「あまい囁き」など日本でもカバーされたヒット曲に秘められた切ない物語
1933年1月17日、エジプト・カイロのイタリア移民の家系に生まれたダリダは、1956年、デビューからわずか2か月でゴールドディクスを受賞し一躍スターに。73年にアラン・ドロンとデュエットした「あまい囁き(Paroles, Paroles)」が世界中で大ヒット。「人生に耐えられない、許して」と書き残し1987年5月2日 死去(54歳)、その命を絶った。パリに眠る。2018年が生誕85周年となる。
“パローレ パローレ”のフレーズで日本でも大ヒットしたアラン・ドロンとのデュエット「あまい囁き」、年下の恋人との恋愛を綴った「18歳の彼」、「べサメ・ムーチョ」など、自由奔放な恋愛を赤裸々に歌ったダリダ。本作では日本でも度々カバーされてきたそれらのヒット曲に秘められた切ない物語が明かされていく。時代を超えてもなお、観る人の心に響くその強く美しい生き様を、モデル出身で映画初主演のイタリア人女優スヴェヴァ・アルヴィティが演じる。60年代~70年代の洗練されたファッションと、華やかなステージにも注目だ。
予告編からは、ダリダの絶えず注目を浴びる大スターとしての顔や、次々と相手を変えていく恋多き一面とともに、愛する人から愛されることを望み、女性としての幸せを絶えず求め続ける人知れぬ苦悩も見て取ることができ、本人による「べサメ・ムーチョ」や「灰色の途(みち)」がドラマを一層ドラマチックに引き立てていく。ビジュアルには<歌だけがわたしを輝かせる>というその内面が感じ取れるキャッチコピーが載せられている。
ダリダ あまい囁き
5月19日(土)より角川シネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマ他全国ロードショー
配給:KADOKAWA
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