「私の得意技よ。笑って乗り越える」という言葉が胸に響く感動的な予告編
オフィスコメディの軽妙さで幕を開ける本作は、次第に悩み多きヒロイン、クリスティの心情に寄り添い、思いがけないラストの展開へ。同世代の女性客のみならず、あらゆる層の観客の涙を誘い圧倒的共感を呼び起こした。同じ一つ歳を重ねるのでも、29歳から30歳になるのが特別な意味を持つ、というのは“万国共通”なのが分かる作品でもある。
監督と脚本を手掛けたのは、香港を代表するクロスメディア・クリエーター、キーレン・パン。作、演出、主演(二役)を務め、 2005年に初演され、その後13年間に渡り再演され続けている彼女の代表作である舞台劇「29+1」を自ら脚色し、初監督。ヒロイン二人の心のひだを繊細に描くのはもちろん、0~90年代のアジアンエンタメへの愛あるオマージュを散らしながら、全編にチャーミングな仕掛けを凝らし、伏線を鮮やかに回収していく手腕と才能は驚きを持って受け入れられ、内外で高く評価されて数多くの映画賞を受賞した。
今回、解禁となった予告映像は、多忙を極めながらも順風満帆に思えた日々にほころびが生じだし、人生の袋小路に入ってしまった“キャリアな29歳”クリスティの日常から始まる。突然家を失い、仮住まい先で見つけた同じ誕生日のティンロの日記から、レスリー・チャンを愛する彼女のささやかな日常を垣間見たクリスティ。 人生の壁にぶち当たった彼女に、「私の得意技よ。笑って乗り越える」というティンロの言葉が胸に響く感動的な予告編が完成した。
29歳問題
5月、YEBISU GARDEN CINEMA ほか全国順次ロードショー
配給:ザジフィルムズ/ポリゴンマジック
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