グレタ・ガーウィグ、ウェス・アンダーソン、ティルダ・スウィントン
第68回ベルリン国際映画祭で、オープニング作品として上映&コンペティション部門への正式出品と話題のウェス・アンダーソン監督最新作「犬ヶ島」(2018年5月日本公開、20世紀フォックス映画配給)。2018年2月15日、現地でレッドカーペットイベントと記者会見が行われ、集まった観衆、マスコミを豪華セレブが魅了した。
画像: ベルリン国際映画祭「犬ヶ島』レッドカーペット風景

ベルリン国際映画祭「犬ヶ島』レッドカーペット風景

日本のボイスキャストを代表し野田洋次郎、夏木マリがレッドカーペットに参加

『グランド・ブダペスト・ホテル』(14)の製作陣が再結集する映画『犬ヶ島』。本作は全編にわたり日本を舞台とし、”犬インフルエンザ”の大流行によって犬ヶ島に隔離されてしまった愛犬を探す少年と犬たちの壮大な旅と冒険をストップモーション・アニメーションで描く。
声優陣としてビル・マーリー、ジェフ・ゴールドブラム、エドワード・ノートン、ハーヴィー・カイテル、ティルダ・スウィントン、F・マーリー・エーブラハム、ボブ・バラバン、フランシス・マクドーマンド、野村訓市といった、アンダーソン監督作品常連の豪華俳優陣に加え、新たにスカーレット・ヨハンソン、グレタ・ガーウィグ、ブライアン・クランストン、リーヴ・シュライバー、ランキン・こうゆう、ヨーコ・オノら多彩な才能を持ったキャストが集結。さらには、日本人ボイスキャストとしてRADWIMPS・野田洋次郎、村上虹郎、渡辺謙、夏木マリらといった日本を代表する多彩なキャスト陣も参加! 
この度、本作が第68回ベルリン国際映画祭でオープニング作品として上映&コンペティション部門へ正式出品されることが決定したことを受け、日本のボイスキャストを代表しRADWIMPS・野田洋次郎、夏木マリがレッドカーペットに参加! 日本を舞台として描かれる本作の物語を意識してか会場には和太鼓が設置され、力強い音色に観客は大盛り上がり!本作の監督を務めたウェス・アンダーソン、そして吹き替えを担当したクランストン、マーリー、ゴールドブラム…といったハリウッドを代表する錚々たる俳優陣や製作者たちとともに熱狂的なファンの声援に応えた。

画像: 和太鼓と叩く監督とマーリー

和太鼓と叩く監督とマーリー

突如行われたパフォーマンスに、観客からはシャッターの嵐と熱狂的な声援が!

一面に敷かれた真っ赤なカーペットに粉雪が舞い、幻想的な雰囲気のなか行われたレッドカーペット。監督とキャストを一目見ようと会場周辺のみならず全体が見渡せるビルの窓にも鈴なりの人だかりが。カーペット入口には日本を舞台として描く本作をイメージしてか和太鼓のアンサンブルが登場! 日本らしさのある力強い音色が奏でられ会場はさらに独特の雰囲気に!
いよいよ、レッドカーペットの大とりを飾る、アンダーソン監督、ティルダ、マーリー、ゴールドブラム、そして野田、夏木らが登場すると、会場からは悲鳴にも似た歓声が炸裂!野田はシックな黒のタキシードを華麗に着こなし、夏木は漆黒色で留袖風の着物に、筆で”犬”と書かれた帯を合わせたスタイルで、海外キャスト陣に負けじと抜群の存在感をアピールした。
その後、ファンのサインやセルフィーに快く応じながら満面の笑みでレッドカーペットを歩くウェス組の面々。ボルテージMAXとなった会場に大興奮が隠し切れないアンダーソン監督は、マーリーを連れて、和太鼓のアンサンブルに参戦!突如行われたレアなパフォーマンスに、間近で見ていた観客からはシャッターの嵐と熱狂的な声援が! エントランスの前ではウェス組が揃った集合写真も撮影。野田と夏木もマーリーに肩を寄せられながら仲良く撮影に参加する場面を見られた。

画像: 夏木マリ

夏木マリ

公式記者会見

ベルリン国際映画祭への参加が4度目となったアンダーソン監督。独特なセンスと世界観で数多くの映画ファンを魅了する大人気監督の登場とあり、世界各地から大勢のマスコミが押しかけ会場は飽和状態に。通路をはじめ空間という空間に取材者たちが溢れ、200人以上のジャーナリストで会場は熱い熱気に包まれた。
会見に出席した監督、キャスト陣が次々と紹介され、ティルダらとともに観客席で会見を見守っていた野田と夏木も、司会者から名前を読み上げられると、会場からは万雷の拍手が巻き起こり、ふたりも笑顔で手を振りながら応えた。

Qアニメーション映画製作において最もチャレンジングだったことは?
アンダーソン:ほとんどはワクワクするチャレンジでした。大きなチャレンジとして、良いストーリー、脚本が作れるか、そしてそれがうまくいくような実感を持てるかというのがありますが、そこを乗り越えると、他の作品形態にはないアニメーション特有の問題が出てきます。例えば、パペット(人形)は全然笑わないということ。製作をはじめて2年半が経った後に突然そんな問題に直面するんです。こういった小さな問題は製作過程でたくさん出てきますが、でもシーンによっては、パペットが笑わないというのは大問題になります。でも、常に解決法はあって、というか選択肢はなく、なんとかしないといけないんです。今日この場にいるか分かりませんが、マーク・ワーニング(director of animation)とパペット部門の責任者のアンディー・ゲントは、時にマークが解決法を探り、アンディーが何か新しいものを作ったり、パペットを改造したり、なにかを追加したりして、やりくりしてきました。
Q,日本のアニメーション、特に宮崎監督作品との関係について教えてください。
アンダーソン:日本のアニメーションに強く興味を持ったのは、私の前作のアニメ作品『ファンタスティック Mr.FOX』の前です。と言っても、極度のアニメ好きということではなく、この前作のインスピレーションもロアルド・ダールから最も強く受けていて、日本のアニメ映画はその次です。今作については、2人の監督から最も強く影響を受けていて、黒澤明監督と宮崎駿監督です。『千と千尋の神隠し』で声優を務めた夏木マリさんが本作にも出ているくらいですからね。本作でも素晴らしい声を披露してくださいました。ディテールと沈黙という点で、宮崎監督では自然があり、静寂があり、アメリカのアニメーション伝統には見られないリズムです。その点でとてもインスピレーションを受けました。本作ではアレクサンドル・デスプラが音楽を、そしてワタナベカオルさんが太鼓を担当しているのですが、幾度となく、彼らの音を止めて、静けさが欲しくなってしまうシーンがありました。これは宮崎監督の影響だと思います」
会見中は、マーリーがおとぼけ発言を連発して会場から笑いを誘ったり、主人公のアタリ少年役を演じたランキン君が11歳のバースデーを迎えたことで皆でハッピーバースデーを歌ったり、さらにそれをお互いにハモり合うなど、常に息ぴったりの監督キャスト陣。満員の会場は終始笑いが絶えず、アットホームな雰囲気に包まれたウェス組らしい記者会見となった。

画像: 野田洋次郎と野村訓市

野田洋次郎と野村訓市

ゲスト:ウェス・アンダーソン監督、ブライアン・クランストン、ランキン・こうゆう、グレタ・カーヴィグ、ビル・マーリー、リーヴ・シュライバー、ジェフ・ゴールドブラム、ジェーソン・シュウォーツマン、ロマン・コッポラ、ボブ・バラバン、野村訓市、ティルダ・スウィントン、RADWIMPS・野田洋次郎、夏木マリ他

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