「本国で公開されたとき観客がみんな本当の話だと思っていた」と語る
本作は、あの名作『スタンド・バイ・ミー』、『恋人たちの予感』、『ミザリー』のロブ・ライナー監督が1984年に製作した初監督作品。モキュメンタリーというジャンルにおいては『食人族』と共に草分け的存在として知られ、ロック映画というくくりにおいては映画史上に残る金字塔的作品とされている。
「スパイナル・タップ」は1960年代にデビューし、かつて一世を風靡したイギリスの人気ロックバンド。歴代ドラマーが自然発火やステージで爆死など意味不明な死因で死んでしまったり、楽屋からステージまでの導線を忘れてしまいコンサート直前に迷子になってしまうなど、メンバー全員がやることなすこと支離滅裂なロック・バカだ。そんな彼らの全米ツアーに映画監督のマーティ・ディ・ベルギーが密着!自身の愛するロックバンドの裏側をあますことなく捉えた究極のロック・ドキュメンタリーを作り上げる。
映画監督マーティ・ディ・ベルギーを演じたのは、ロブ・ライナー監督。あまりにもリアルだったため「本国で公開されたとき観客がみんな本当の話だと思っていた」と監督が語る本作には、幼馴染でずっと一緒に活動してきたギタリストが途中で仲違いしてバンドから抜けてしまったり、メンバーの彼女がバンドの運営や音楽性に口を出してきたり、とバンドマンなら「あるある」と納得してしまうようなシーンが盛り込まれている。また、レッド・ツェッペリンやヴァン・ヘイレンのエピソードを下敷きにしたとされるシーンもあり、ロック好きの笑いを誘う。
「カルト・ムービー・トップ50」(エンターテインメント・ウィークリー誌03年発表)、「歴代ロック映画トップ10」(Mojo誌05年発表) 、「ロックンロール映画オールタイムベスト100」 (BLENDER誌05年発表)で第1位を飾った映画『スパイナル・タップ』。虚構を超えた伝説のロック映画がついに日本に上陸する。
スパイナル・タップ
6月16日(土)より新宿武蔵野館他全国ロードショー
配給:アンプラグド
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