ゴールデングローブ賞外国語映画賞受賞作
爆弾テロで夫と息子を失った女性。だが警察は死亡した夫の前歴から犯罪組織の関与を疑う。2000年代初期にドイツで起こった極右組織のテロに着想を得た、「50年後のボクたちは」のファティ・アキン監督による社会派ドラマ。アキンは俳優で弁護士でもあるハーク・ボームと共に脚本も執筆している。2018年のゴールデングローブ賞の外国語映画賞受賞作。
主演は「パパが遺した物語」のダイアン・クルーガーで、カンヌ国際映画祭の女優賞に輝いている。共演はデニス・モシット、ヨハネス・クリシュ、ウルリッヒ・トゥクールら。
愛する夫と息子を爆弾テロで奪われた女性
トルコ系移民のヌーリと結婚し、息子と幸せに暮らしていたカティヤ(ダイアン)。だが夫の事務所の前で爆弾が炸裂、ヌーリと息子が亡くなってしまう。
ヌーリがかつて麻薬売買に関わっていたことから警察は裏社会との繋がりを疑い、カティヤを尋問する。だが友人の弁護士ダニーロ(モシット)によれば完全に足を洗っていたという。カティヤはネオナチのテロだと確信していたが警察は無視、絶望した彼女は自殺を図る。
逮捕された容疑者はネオナチだったが……
だがダニーロからの電話で犯人が捕まったことを知り、裁判に臨むカティヤ。容疑者はやはりネオナチだった。カティヤも証言台に立つが、容疑者側の弁護士(クリシュ)は様々な手段を使い無罪を主張する。容疑者の父親(トゥクール)も有罪を確信しているようだったが……
「女は二度決断する」
監督/ファティ・アキン
出演/ダイアン・クルーガー、デニス・モシット、ヨハネス・クリシュ、ウルリッヒ・トゥクール
4月14日公開/ビターズ・エンド配給
©2017 bombero international GmbH & Co. KG, Macassar Productions, Pathé Production, corazón international GmbH &Co. KG, Warner Bros. Entertainment GmbH