2017年カンヌ国際映画祭でカメラドール(新人監督賞)を受賞し、フランスで最も権威のあるセザール賞にもノミネートされた映画 『Jeune Femme(原題)』が、このたび邦題『若い女』として、2018年夏、渋谷ユーロスペースほか全国にて順次公開されることが決定した。また、「カイエ・デュ・シネマ週間」のクロージング作品として、4月15日(日)日本プレミア上映をおこなうことも決まった。

時代にふさわしい、何ものにも媚びない新しいヒロインが誕生

主人公はフランス、パリに暮らす31歳のポーラ。10年付き合った年の離れた恋人に突然捨てられた彼女は、お金も、家も、仕事もなく途方に暮れ、苦しまぎれに恋人の飼い猫ムチャチャを盗む。猫を連れてきたことで、居候先の友人宅からも、安宿からも追い出され、実家に戻ろうとするも、疎遠だった母親からは拒絶されてしまう。パリにはポーラの居場所などなかったのだ。なんとか住み込みのベビーシッターのバイトを見つけ、ショッピングモールの下着屋でも働き始める。ようやく自分の居場所を見つけたかに思えたが……。

監督のレオノール・セライユは 2013年にフランス国立映画学校の卒業制作として書いた脚本をもとに本作を完成させ、見事2017年カンヌ国際映画祭でカメラドール(新人監督賞)を受賞。カンヌを皮切りに、数々の映画祭で様々な賞を獲得し、フランスで最も権威のある映画賞セザール賞にもノミネートされた。

主演のレティシア・ドッシュは本作での体当たり演技によりリュミエール賞最有望女優賞を獲得し、今後が期待される才能溢れる若手女優の一人に。パリ中をエネルギッシュに動き回るポーラを体現したドッシュは、時代にふさわしい、何ものにも媚びない新しいヒロイン像を作り出している。

本作はアンスティチュ・フランセ東京で開催中の「カイエ・デュ・シネマ週間」のクロージング作品として、4月15日(日)に上映されることが決まっている。また、上映後には『勝手にふるえてろ』が大ヒット中の大九明子監督のトークショーが実施される。詳細は以下のホームページを参照。

「若い女」
2018 年夏、渋谷ユーロスペースほか全国にて順次公開
配給・宣伝:サンリス
©2017 Blue Monday Productions

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