登場する映画
「ビルとテッドの大冒険」(1989)
ロックスターを夢みる高校生のビルとテッドが、タイムマシンで原始時代から未来まで旅をする。キアヌ・リーブスの出世作だが、徹底してオバカなギャグが炸裂し、カルト的人気を獲得。続編「ビルとテッドの地獄旅行」(1991)も作られ、キアヌー自身は今もシリーズ新作に意欲満々。
「サタデー・ナイト・フィーバー」(1977)
ディスコで踊る若者たちの青春ドラマで、ダンス映画に革命を起こした一作。ビー・ジーズの音楽も大ヒットしたほか、主演のジョン・トラボルタが大ブレイク。彼の決めポーズとともに、「フィーバー」は流行語になり、日本でもディスコ・ブームが起こった。
「シャイニング」(1980)
巨匠スタンリー・キューブリック監督のホラー映画。冬期は閉まるホテルの管理を任された一家が、父親の狂気によって壮絶な運命をたどる。不気味に現れる双子の少女など、その後の映画で引用されたネタが多数。原作者のスティーヴン・キングが「気に入らない」と発言したことも有名。
「アイアン・ジャイアント」(1999)
宇宙から来た巨大ロボットと、主人公の少年の友情を描いたアニメで、後にピクサーで「Mr.インクレディブル」などを手がけたブラッド・バードが監督。1950年代が舞台ということで、CG部分も手描きのタッチが意識され、レトロな魅力でコアなファンを獲得した。
「チャイルド・プレイ」(1988)
殺人鬼の魂がのりうつった人形が人々を襲うホラー映画。ナイフを手に鬼の形相で襲いかかってくる人形「チャッキー」はトラウマを誘うレベルで、ホラー映画史に残る人気キャラとなった。その後、シリーズ7作が製作された。
ジョン・ヒューズ
1980年代に多くの青春映画を監督。「ブレックファスト・クラブ」(1985)のエミリオ・エステヴェス、「フェリスはある朝突然に」(1986)のマシュー・ブロドリックら彼の監督作に出た俳優を中心に、ロブ・ロー、ロバート・ダウニー・ジュニアなど当時の若手スターたちは“ブラット・パック”と呼ばれた。
「セイ・エニシング」(1989)
全編に80年代の音楽がちりばめられ、主演のジョン・キューザックが想いを伝えるためにラジカセを頭上に掲げるシーンが有名。監督はキャメロン・クロー。青春ラブストーリーの珠玉作なので、ジョン・ヒューズ監督作と勘違いされることも多い。
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(1985)
スピルバーグ製作、ロバート・ゼメキス監督の革命的なSFアクション映画。タイムマシンに改造されたスポーツカー「デロリアン」に乗って、主人公が30年前にタイムスリップ。未来へ行く続編などシリーズ3作が作られた。
「エルム街の悪夢」(1984)
夢の中に現れる殺人鬼、フレディ・クルーガーの恐怖を描いたホラー映画。カギ爪に、赤と緑のボーダーのセーターがフレディのトレードマーク。シリーズ7作に加え、2010年にはリブート版も製作された。
「バカルー・バンザイの8次元ギャラクシー」(1984)
天才脳外科医で物理学者、そしてロックバンドのボーカリストというバカルー・バンザイが、8次元の世界でエイリアンと戦う。1980年代の人気映画で活躍したクセ者俳優が集結。日本ではビデオスルーとなったカルト的作品。
登場する音楽
a-ha‶テイク・オン・ミー”(1985)
ノルウェー出身の3人組バンド「aha」の大ヒット曲。バイクレースのコミックを読む女性がその中に入り込む、ロトスコープ(実写をトレースしてアニメにする手法)を使ったミュージック・ビデオが当時、大反響だった。
バグルス“ラジオ・スターの悲劇”(1979)
MTVのミュージック・チャンネルで初めて放送されたミュージック・ビデオとして知られる、イギリスのバンド「バグルス」の代表曲。放映回数は100万回を超え、多くのチャートで1位を獲得。日本のドラマ「東京ラブ・シネマ」(2003)の挿入歌にも使われた。
デュラン・デュラン
1978年に結成されたイギリスのロックバンド。「グラビアの美少女」「プリーズ・テル・ミー・ナウ」など数多くのヒット曲を出し、髪型やファッションでも1980年代の流行をリードした。
マイケル・ジャクソン‶スリラー”(1983)
マイケルがゾンビと化すミュージック・ビデオは14分という異例の長さで、斬新な振付とともに大きな話題に。「狼男アメリカン」のジョン・ランディスが監督、特殊メイクは大御所リック・ベーカーが手がけた。
その他
「AKIRA」(1982~1990)
ヤングマガジンに連載された、大友克洋によるコミック。荒廃した風景をバックにした近未来の少年たちの戦いは、世界中のクリエイターを刺激した。主人公の金田正太郎が乗る真っ赤なバイクが、アニメ版ではシンボル的に登場。ハリウッドが実写化を進めている。
「機動戦士ガンダム」(1979~)
TVシリーズのアニメとして人気を集め、劇場版アニメを含め現在まで多数の作品が製作されている。地球連邦軍のアムロ・レイが、ロボット兵器の「ガンダム」を操縦する設定や壮大な世界観は、後の多くのロボット作品のヒントとなった。
「ストリートファイター」
ゲームメーカーのカプコンが1987年に発売した対戦型格闘ゲーム。全世界の総販売数は4000万本といわれる。隆りゅうと拳ケンのメインキャラのほか、女性キャラの春麗(チュン・リー)も人気。「波動拳」などの必殺技も有名で、1994年には同名の実写映画も作られた。
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