最後となる第4弾は、ベティと次第にいい雰囲気になっていくジャグヘッド役のコール・スプラウスです。
ジャグヘッドとベティの関係をファンに気に入ってもらえてうれしい
ーー「リバーデイル」ファースト・シーズンの殺人/ミステリー要素はたくさんのファン理論を生み出すことになりましたね。ジェイソン・ブロッサムを殺害した犯人はファースト・シーズンが終わるまでに明かされますか?
『たくさんの人が疑問に思っていることだね。その質問に答えるとするなら、視聴者はファースト・シーズンが終わるまでに犯人を知ることになる。リバーデイルの町中の人が犯人を知ることになるんだ。ジェイソン・ブロッサムに関する一連の物語は終わるから、これが今後のシーズンに続くことはない。この話はファースト・シーズンで終結する』
ーー役者陣はほぼ全員、読み合わせで犯人の正体を知ったそうですが、そのときあなたはどう思いましたか?
『僕がどう思ったかって? 熱気で暑かったよ! 換気の悪い部屋で読み合わせをしていたんだ。「リバーデイル」に出演した人物ほぼ全員を犯人に当てはめて、みんなで推測した。誰かが犯人に違いないし、結局ある人物だったんだけど、誰であってもおかしくなかったね』
ーー「リバーデイル」で明らかになったことのひとつにジャグヘッドとベティの関係がありますが、ふたりのほのかな恋模様に対するファンの反応はいかがでしたか?
『みんなにジャグヘッドとベティの関係をあんなに気に入ってもらえて光栄だよ。これは完全に新しい試みで、いままでとはまったく違うものだ。誰も足を踏み入れたことのない領域だから、成功するかどうかが分からなかった。でも成功して、みんなとても気に入ってくれている。大きな反響があったよ』
ーー「リバーデイル」でふたりの恋愛模様について描くと知ったとき、驚きましたか?
『知ってる? いろいろと調べていたら、原作のアーチー・コミックスには昔ベティとジャグヘッドがたわむれるようなエピソードもあったりしたんだ。でもジャグヘッドはいつも“えーっと…”という感じで、あまり乗り気ではなかった』
ーーアーチーが再び恋愛関係のライバルとなることを、ジャグヘッドはどう感じているのでしょうか?
『これは今後の物語でも描かれることになるし、視聴者もいろいろと思いを抱くことだと思う。これから放送されるエピソード、特に10話では“バグヘッド”が完璧で楽しい関係ではなくなってくる。ジャグヘッドとベティは“自分たちの性格の相性は実際いいのだろうか?”ということを探り始めるんだ。ジャグヘッドは「リバーデイル」で一匹狼だ。今後、彼が人と親密になることを恐れているのが描かれていくよ。一方ベティは表面上“完璧”を求めてやまない人物に見えるし、また人々が“完璧”を求める人物でもある。このことについても描かれていく。複雑な展開になっていくけど、共感できるしリアリティがあるものだ。物語の関係上、無理やりこの展開になってしまったように見えるのではなく、自然な展開に見えることを願っているね』
ジャグヘッドとベティはこの町が安全になることを願っているんだ
ーージャグヘッドとベティの関係によって「リバーデイル」の殺人/ミステリーの展開が多くなると思いますか?
『そう思う。いつからかは分からないけど、刑事ドラマに恋愛要素が入った状態になっているよね。でもふたりとも汚れのない、いまよりいい状態だったときのリバーデイルが恋しいんだ。いまとなってはあの当時のよさが分かるし、愛着がある。彼らはこの町が安全な町になることを願っている』
ーーということは、ふたりの関係は町に対する愛情で恋愛関係へと発展していったのでしょうか?
『ふたりはリバーデイルが闇の場所ではなく、まだ陽の場所になれるということを証明しようとしたがった。その切実な思いで、ジャグヘッドとベティの関係は幼さもあり、美しくてかわいいような関係に変化するんだ。同じことに対する情熱を持っているからこそ、ふたりの距離は縮まることになったのだと思うし、本物の愛なんだと思う』
ーーベティとジャグヘッドが一緒にいるのは引かれ合っているからですか? それとも互いに安らぎを求めているからなのでしょうか?
『ふたりとも根っからのロマンチストなんだろう。もともとあった“恋愛の可能性”というバクテリアが、“一緒に捜査を行なう”というペトリ皿で培養して、見事に恋愛関係になったんだ!』
ジャグヘッドの父親に対する愛情は深いと思う
ーーファースト・シーズンにおけるジャグヘッドと父親との関係は、見ていてかなり心が痛むものでした。そういったジャグヘッドの側面をきちんと演じるため、役者としてどういったことをしているのでしょうか?
『役者としてジャグヘッドのようなキャラクターを演じる上で目指すことは、いつも感情移入して理解することだ。とても特殊なトラウマを持つ10代の持つ思考回路だ、というのを念頭に置いた上で演技しなければならない。あることを受けてどう決断するのか、そして実際にジャグヘッドのような経験をした人のことを考えたような行動を取れるのか、またどうすればその経験と共感できるのか、などね。難しいことだしリスクもあるから、ひどい結果になってしまう可能性もある。でも最終的に難易度が高いからこそ、成功したときの喜びも大きいし、これが描かれることがいかに大事なことかが分かる。特に「リバーデイル」のように若い視聴者がいる番組にとって、この経験を描くということは重要だ。ジャグヘッドの経験が物語に組み込まれていることは、いいことだと思う』
ーースキート・ウールリッチのような称賛を浴びている俳優がジャグヘッドの父親を演じていますが、彼がいることで助けられることもありますか?
『スキートのように非常に才能のある人物と一緒に演技をすると、すべての演技がうまくはまっていくんだ。彼はすばらしい俳優だよ』
ーージャグヘッドは将来父親が更正すると、本当に思っているのでしょうか?
『たぶん本心では思っていないけど、ジャグヘッドの父親に対しての愛情は深いだろう。ジャグヘッドの真の弱点、つまり彼の理性面での弱点は、人間の善良さを求めてしまうところ。だからこそ、うそつきや自分を悲しませる人、そして町に悪事を働く人たちにも信頼を置いてしまうんだ。彼らを疑っても、それを好意的に解釈したいと思うからね』
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