マイケル・クライトンの原作小説を基に、名匠スティーヴン・スピルバーグが“恐竜”に命を吹き込み、誰も見たことがないスリリングな映像を体験させた「ジュラシック・パーク」(93)の誕生から二五年、シリーズ最新作がいま完成。世界中で大ヒットした前作「ジュラシック・ワールド」(15)の続編となる本作では、テーマパーク<ジュラシック・ワールド>の崩壊後、イスラ・ヌブラル島で発生する火山大噴火から物語がスタート。前作以上に凶暴化した恐竜たちの恐怖、さらに進化したハイブリッド恐竜の登場など、スケールアップした見せ場が展開していく。
出演は前作に続き、クリス・プラット、ブライス・ダラス・ハワード、B・D・ウォンらが続投し、レーフ・スポール、トビー・ジョーンズ、ジェームズ・クロムウェルら演技派が初登場。さらに「ジュラシック」シリーズの人気キャラ、イアン・マルコム博士役のジェフ・ゴールドブラムがシリーズ復帰する。監督は「怪物はささやく」のJ・A・バヨナ、脚本(デレク・コノリーと共同)と製作総指揮を前作の監督コリン・トレボローが担当。スピルバーグもトレボローと共に製作総指揮を担っている。
人間が生み出したハイブリッド恐竜インドミナス・レックスとTレックスが死闘を繰り広げ崩壊したテーマパーク、ジュラシック・ワールドを有するイスラ・ヌブラル島で、火山の大噴火の予兆が捉えられた。そこに生息する恐竜たちの生死を自然に委ねるか、救出するかの選択を迫られる中、パークの運営責任者だったクレア(ブライス・ダラス)と恐竜行動学のエキスパート、オーウェン(プラット)は、恐竜を救出するために島へ向かう。
オーウェンが気にしていたのは、彼がパークで育ててきたヴェロキラプトルのブルー。危機迫る島に残されていたブルーと再会を果たしたオーウェンだが、実は恐竜救出作戦の裏で、人類の歴史を揺るがす陰謀が動き始めていた。インドミナス・レックスを作り出したウー博士(ウォン)たちは、恐竜を生物兵器にして売買する計画を企てていたのだ。自分たちは組織に利用されたのだと気づいたオーウェン。島脱出の瞬間、ブルーが撃たれ、恐竜たちが連れ去られてしまう。そしてウーたちは恐竜たちの遺伝子を基に、より凶悪な新恐竜を生み出す。一方、火山が噴火を始めた島を逃げ出した恐竜たちは、人々が暮らす住宅街に忍び込んでいた……
2018年度作品。2時間8分。アメリカ映画。東宝東和配給。
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