トム・クルーズ初のプロデュース作品、その理由は?
1作目はトムが長年のビジネスパートナー、ポーラ・ワグナーと組んで設立したプロダクションの第1回作品で、トムにとっても初の製作作品。これは彼にとって大きな意味を持つ。単に役者として出演した作品ではスタジオが難色を示すスタントも、作品の全権を握るプロデューサーならば可能。トムのアクションの熱演は、ここから過熱し始めた!
「M:I-2」にヒュー・ジャックマンが感謝した!?
2作目で悪役アンブローズを演じたダグレイ・スコットは、実は「X-メン」にウルヴァリン役で出演する予定だった。ところが撮影が長引き同作に出演できなくなったため、ウルヴァリン役は同郷のオーストラリア人俳優ヒュー・ジャックマンのもとへ。ヒューが以後、大ブレイクを果たした陰には、「M:I-2」の撮影遅延があったのだ!
公開が1年遅れた「M:i:Ⅲ」
3作目は当初2005年のサマーシーズンに公開される予定だったが、監督に予定されていたジョー・カーナハンが製作陣と意見を異にしたために撮影直前で降板。これが尾を引き、同作の公開は一年後にずれ込むことになった。なお、トムはこの待期期間を活かして、親友スピルバーグの「宇宙戦争」に出演。同作は、2005年夏に公開されて大ヒットし、「M:i:Ⅲ」の穴埋めを果たした。
ジェレミー・レナーが主演となる計画があった!?
3作目が全米で興行的に失敗したことで、4作目には、ある“保険”がかけられた。それは、「ハート・ロッカー」で主演を務めてブレイクしたジェレミー・レナーを出演させること。トムが主演を降りたケースを想定し、後のシリーズをレナーの主演で存続させることも当時は考えられていたのだ。結果的に4作目は大ヒットとなり、この“プランB”は白紙に戻される。
レベッカ・ファーガソンの役名の由来は?
5作目のヒロイン、レベッカ・ファーガソンはスウェーデン出身で、同郷の大女優イングリッド・バーグマンに引けをとらない美貌の持ち主。トムも監督のクリストファー・マッカリーもバーグマンの大ファンだが、その面影を彼女に見たのかもしれない。役名のイルサは、バーグマンの代表作「カサブランカ」で演じた役の名と同じなのだ!
トムが出演を熱望したもう一つのスパイ映画とは?
トムにはもうひとつ出演を切望していたスパイ映画があった。それは往年の人気TVシリーズ「0011/ナポレオン・ソロ」を基にした「コードネームU.N.C.L.E.」。しかしシリーズ5作目の製作とバッティングしたため、トムは同作への出演を断念。彼が望んでいた主演の座はヘンリー・カヴィルの手に渡る。第6作「フォールアウト」でそのカヴィルと対決するのは何かの因縁か!?