中年のバイオリニストが音楽に触れたことない子供たちに感動を与える
さまざまな移民の子供たちが通うパリ19区の小学校にやってきた中年のバイオリニスト。彼の使命は生徒たちにバイオリンを教えコンサートに出場すること。しかし彼らは、クラシック音楽にもバイオリンにも触れたことのない子供ばかりだった。
2015年にパリ19区にオープンしたフィルハーモニー・ド・パリ。今やパリの新名所となったこの施設が実践する子供のための音楽教育プログラムにインスピレーションを受けて作られた音楽映画で、監督・脚本はラシド・ハミ。出演は「幸せはシャンソニア劇場から」のカド・メラッド、サミール・ゲスミ、アルフレッド・ルネリーら。
職にあぶれたバイオリニストが小学校の教師に
アフリカ系、アジア系など多様な移民の子供たちが通うパリ19区の小学校。この学校ではフィルハーモニー・ド・パリが運営する音楽教育プログラムを実践しており、仕事にあぶれたバイオリニスト、ダウド(メラッド)は、ここで生徒たちにバイオリンの指導をすることに。
バイオリンに夢中になった少年が才能を開花させていく
だが生徒たちの音楽への関心は想像以上に低かった。人の話をまるで聞かない彼らだったが、ダウドが模範演奏をしてみせるとその表情が一変する。中でもアフリカ系の少年アーノルド(ルネリー)はバイオリンに夢中になり、才能を開花させていく。年度末の発表会に向けて練習を重ねていくダウドと生徒たち。悪ガキ生徒との衝突やボヤ騒ぎなどさまざまなトラブルを経て、ついに晴れ舞台の日が訪れる。
「オーケストラ・クラス」
監督/ラシド・ハミ
出演/カド・メラッド、サミール・ゲスミ、アルフレッド・ルネリー
8月18日公開/ブロードメディア・スタジオ配給
©2017/Mizar Films/UGC Images/ France 2 Cinéma/LA Cité de la Musique - Phil Harmonie de Paris