夏休みの季節。長い休みの間にはいつもと違ったことが起こります。恋もすれば冒険も。そんなひと夏の想い出を描いた映画には、忘れられない作品がいっぱいあります。喜びも悲しみも永遠の思い出としてスクリーンに刻まれてきた夏の日の出来事を思い返してみませんか? そんな大人にはまぶし過ぎる青春の日の輝きを、恋・冒険・家族の3方向からお送りします。今回は「夏の日の恋」編です。(文・渡辺祥子/デジタル編集・スクリーン編集部)

夏の日の恋。あなたの思い出に残る作品は?

ティモシー・シャラメという世界中の映画ファンのハートをわしづかみにした美少年の、美青年との間に生まれるみずみずしい初恋をつづったのが「君の名前で僕を呼んで」。

画像: 「君の名前で僕を呼んで」

「君の名前で僕を呼んで」

北イタリアの木々の緑が透き通るように輝く1983年の田舎町の夏。アメリカの大学でギリシャ、ローマの美術史を研究する父親の研究助手としてアメリカからやってきた24歳の大学院生オリヴァー(アーミー・ハマー)に知的で音楽の才能に恵まれた17歳の少年エリオ(ティモシー)が恋をした。

はじめのうちは長旅の疲れで不愛想なオリヴァーに不満を感じたエリオだったがやがて互いに打ち解けてきて恋が始まる。互いの想いを打ち明けて、「君の名前で僕を呼んで」とオリヴァーが誘えば、「到着した日に着ていたシャツをくれない?」と子犬のように甘えるエリオ。楽しい時が過ぎて夏の終わりは別れの時。彼らの恋をエリオの父が青春の贈り物として受け入れてくれるのが嬉しい。

画像: 「ムーンライズ・キングダム」

「ムーンライズ・キングダム」

犬が島」や「グランド・ブダペスト・ホテル」のウェス・アンダーソン監督の「ムーンライズ・キングダム」は夏休みのサマー・キャンプが舞台。12歳の少年サム・シャカスキーがキャンプから脱走して、調べてみたら島に住む覗き好きでバッチリメークのスージーと駆け落ち、という一大事。彼らは去年の夏の教会のイベントで出会い、その時以来、この日を待っていた。1年越しの駆け落ち計画が実現した後は、悪くない結末が待っている。

画像: 「おもいでの夏」

「おもいでの夏」

第2次大戦下、1942年の夏。戦火を避けてニューイングランドの小島に来たハーミーにはオシー、ベンジーという友達が出来ていつか来る初体験の時を待ちかねる日々を送っている、という設定の「おもいでの夏」。そんなハーミーに新婚の夫を戦地に送っている美しい女性との出会いがあり、ある日思いがけないことが起きた。悲しみに沈む人妻役ジェニファー・オニールの楚々とした美しさには男性観客がぞっこん。ドラマの前半の子供っぽいセックス談義から一転、情緒たっぷりの後半が持つロマンティックなシーンの美しさに“生涯の忘れ得ぬ映画”という人も多い。

画像: 「君がいた夏」

「君がいた夏」

再起を果たした野球選手が、かつて年上の奔放な女性(ジョディー・フォスター)と過ごした夏を振り返るのが「君がいた夏」。ある日、落ちぶれていたプロ野球選手ビリー・ワイアット(マーク・ハーモン)のもとに従姉妹ジョディーの自殺の知らせが届き、彼女と過ごした日々がよみがえったことで彼は野球人生のやり直しを決意した。

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