世界最大級のポップカルチャーの祭典コミコン開催
ʻʻファンタビʼʼキャストが勢揃い!
本作のプレゼンテーションを見るために会場に駆け付けたのは約6500人ものファンたち。主人公ニュートを演じたエディ・レッドメインをはじめとする豪華キャストが登壇すると、会場は割れんばかりの拍手と歓声で包まれた。会場にはニュートのコスプレをしているファンの姿も。そんなファンから、もし「ハリー・ポッター」シリーズに出たらどの役を演じたいかという質問があがると、レッドメインが『(ニュートと同じく魔法動物を愛する)ハグリッドを演じたいな。でも僕があの役を演じるならジムに通ったりしないとね』と笑顔で答える一幕もあった。
カバー画像は“コミコン2018”に勢ぞろいした『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』の主要キャストたち(写真後列左から時計回りにエズラ・ミラー、カラム・ターナー、エディ・レッドメイン、ジュード・ロウ、ダン・フォグラー、クローディア・キム、ゾーイ・クラヴィッツ、キャサリン・ウォーターストン、アリソン・スドル
このプレゼンテーションで世界初解禁されたのは、約3分にも及ぶコミコン予告編映像。初公開されるシーンの連続に、ファンたちは息を呑みながら熱い視線を注いだ。そんなファンたちに負けず劣らず興奮していたのはクリーデンス役のエズラ・ミラー。『僕はオフィシャル・オタクだから』と前置きしつつ、予告編について『萌えるシーンしかないよね。すごすぎるよ! ホグワーツ、ダンブルドア、ニフラーも出てくるし、(ニコラス)フラメルまで!? ごめん、このままだとずっと語り続けちゃうよ(笑)』とハイテンションで見どころを語った。ちなみに壇上の彼は「マリオ」シリーズのキノピコのコスプレを披露。〝鋼の錬金術師〞のコスプレをしていた昨年に続いて、コミコンの雰囲気を積極的に楽しんでいる様子だった。
そうしたキャストの中でもひときわ注目を浴びていたのは、本作がシリーズ初参加となるジュード・ロウ。本作で演じるダンブルドア先生が45歳という設定に絡めて、『〝若い〞ダンブルドアと呼ばれていることが嬉しいね。僕も今45歳だけど、もう若くないって感じているから(笑)』と茶目っ気たっぷりに語った。
そして、『ダンブルドアは秘密を持っているんだ。この点に関してはJ・K・ローリングが作り上げたキャラクターすべてに共通すると思っているよ。いくつかの闇の部分があって、それは物語上で徐々に説明されるよ』と含みのあるコメント。さらに『本作ではいろいろなことが起こるんだ。魔法界とマグル(ふつうの人間)の世界の双方が絡み、魔法界に暮らしていた魔法使いたちが突如、魔法界と人間界のどちら側につくかの選択を迫られることになる。もしかしたらこれまでの魔法ワールドの物語のなかでも最も深みのあるストーリーかも』と新作への期待を煽った。
プレゼンテーションの最後には心憎い演出があり、〝黒い魔法使い〞グリンデルバルドの姿でジョニー・デップがサプライズ登場。どよめきに包まれる会場で、ジョニーはグリンデルバルドとして演説を開始。『みなさん、拍手は僕のためではなく、あなたたちのためのものだ。私はマグルを嫌っているとずっと言われていたが、嫌っているというのは事実ではない。マグルは他のものと同等だと言っているのだ。価値があり、また価値を与えている。魔法は限られた魂にしか宿らないのだ。人間界のためにどのような世界を作るのか。本当の自由の中に生きられる世界。私たちにとって公平な世界が作られる瞬間が来るだろう』とまるで映画の一場面のように迫力たっぷりの熱弁をふるい、会場のボルテージは最高潮に達した。
今冬の公開に向けていよいよ新情報が解禁されてきた『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』。レッドメインはこの映画を一言で言うならば『ラビリンス(迷宮)』だと表現してみせた。その言葉が何を意味するのか、全貌が明かされるまであと三か月だ。
初公開シーンから読み解く5つのポイント
1: ニュートがホグワーツで学ぶ姿が初公開!
予告冒頭では、ハリー・ポッターたちの出身校でもあるホグワーツ魔法魔術学校で学ぶニュートの姿が初めて解禁。若きダンブルドア先生に教わっているのは、闇の魔術の防衛術“リディクラス”の呪文だ。ここで明らかになるのが、ニュートが“いちばん恐れているもの”。好奇心旺盛なニュートの性格が、学生時代から変わっていないことがわかる。
2: グリンデルバルドの演説が意味するもの
前作でニュートの活躍によって捕らえられた“黒い魔法使い”ことグリンデルバルド。予告では、脱走したと思われる彼の演説シーンが捉えられている。『我々魔法使いは選ばれし者だ』と人間を見下しているような彼の企みは、世界を変えること。すなわち人間界を転覆し、魔法界を支配することだ。これを阻止すべくニュートはパリへ飛ぶことになる模様。
3: 謎めいた女性リタ・レストレンジの正体とは?
今回の物語のカギを握る一人になりそうなのが、ゾーイ・クラヴィッツ演じるリタ・レストレンジ。前作では写真だけでの登場だったが、予告ではニュートに『愛しちゃいけない怪物もいるのよ』と暗示的に語りかけている。“怪物”という言葉が意味するものは何なのか?いずれにしても彼女がニュートの過去に深く関わっていることは間違いない。
4: 新旧の魔法動物が大活躍する予感!
この予告では何体かの“新種”の魔法動物を確認することもできる。水中を駆け抜ける“ケルピー”、フクロウのような姿をした“オーグリー”、ドラゴンのような顔をしている天馬の一種“セストラル”などがそれだ。さらに、キラキラしたものが大好きなニフラー、植物のような姿のボウトラックルなど前作でおなじみの魔法動物も再登場!
5: “賢者の石”を作ったニコラス・フラメルが登場
予告の最後でニュートとジェイコブが出会うのは、不老不死だという錬金術師のニコラス・フラメル。「ハリー・ポッターと賢者の石」にも登場した“賢者の石”を作った人物だ。飲めば不老不死になる“命の水”を作り出すという賢者の石は、ヴォルデモートも狙っていた重要なアイテム。それが今回の物語にどう関わってくるのか注目だ。