ポスト“トム・ハーディ”の呼び声高い新星、ジョー・コールが主演
本作は、 本作は汚職や殺人が蔓延する実在のタイの刑務所に服役し、ムエタイでのし上がっていったイギリス人ボクサー/ビリー・ムーアの自伝ベストセラー小説を完全映画化したもので、地獄に落されたアウトローが人間性をはく奪されながらも、ムエタイを通じて光を見出していく、さながら監獄版「あしたのジョー」とも言うべきパワフルな人間ドラマとなっている。
主人公のボクサー、ビリー・ムーアは、タイで自堕落な生活を過ごすうちに麻薬中毒者になってしまう。ある日、警察から家宅捜索を受けたビリーは逮捕され、タイで最も悪名高い刑務所に収容される。そこは殺人、レイプ、汚職が横行する、この世の地獄のような場所だった。死と隣り合わせの日々を過ごすビリーだったが、所内に設立されたムエタイ・クラブとの出会いが彼を変えていく。
極限状態の中、孤立奮戦する主人公ビリーを演じたのは、ジェレミー・ソルニエ監督のアクションスリラー『グリーンルーム』で注目され、BBCの人気ドラマ「ピーキー・ブラインダーズ」や映画祭を席巻したラブストーリー『きみへの距離、1万キロ』で主演を務めるなど演技とアクション、両方の才能を兼ね備え、ポスト“トム・ハーディ”の呼び声高い新星、ジョー・コール。
彼はボクサー役を務めるため何か月も肉体改造に励み、鋼の肉体を手に入れ、過酷な30日間の撮影に挑んだ。他にもニコラス・ウィンディング・レフン監督の『オンリー・ゴッド』で刑務所長を演じたヴィタヤ・パンスリンガムや、タイの伝説的なボクサーであるソムラック・カムシンなどが重要な役どころで出演するが、役者の大半は現地タイ人の元囚人たちが起用されており、彼らの体験に基づいた迫真の演技により、観客はあたかもその場にいるような感覚に陥る。
本作は、『新感染 ファイナル・エクスプレス』『チェイサー』など、時代を先取るエッジーな作品を世に送り出してきたカンヌ国際映画祭の2017年ミッドナイト・スクリーニング部門で大きな話題に。『凄まじいバイオレンスの世界に連行される!――ローリングストーン』、『壮絶なパワフルさと深い感動を放つ物語――ロサンゼルス・タイムズ』など各国のメディアからも絶賛の声が寄せられている。
暁に祈れ
12/8(土)ヒューマントラストシネマ渋谷&有楽町、シネマート新宿ほか全国順次公開
配給:トランスフォーマー
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