オリジナル版と同じコピー「決してひとりでは見ないでください」を採用
『君の名前で僕を呼んで』で女性を中心に映画ファンを虜にしたルカ・グァダニーノ監督。その最新作は、伝説の傑作として名高いホラー『サスペリア』（77年）の再構築。70年代ドイツを舞台に、名門バレエ・カンパニー＜マルコス＞に巣食う禁断の秘密を、オリジナルとは異なる視点で大胆にアレンジした。
本年度のヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門で上映されるや、上映後は観客総立ちの約８分間という圧巻のスタンディングオベーション！ しかし予想を超えるほどの衝撃的すぎる内容ゆえ歓声と怒号の入り混じる賛否両論が巻き起こり、レビューサイトでも様々な議論が飛び交うなど、大きな話題を呼んでいる。
そして音楽を全プロデュースしたのは、劇判初となるレディオヘッドのトム・ヨーク。時に呪文の様に重なり合う音楽や、恐怖や哀愁を伝えるメロディーが作品に不穏な彩りを添え、かつてないホラー作品を作りあげ、音楽ファンからの期待が高まっている。
キャスト陣も「フィフティ・シェイズ」シリーズのダコタ・ジョンソンをはじめ、ティルダ・スウィントン、ミア・ゴス、ルッツ・エバースドルフ、クロエ・グレース・モレッツなど豪華な顔ぶれが集まっている。オリジナル版で主演を務めたジェシカ・ハーパーの名前が連なっているのにも注目だ。
77年公開のオリジナル版『サスペリア』の大ファンでもあることを公言しているルカ・グァダニーノ監督。オリジナル版の監督であるダリオ・アルジェントも絶賛の太鼓判を押し、試写でいち早く観たクエンティン・タランティーノ監督はその完成度の凄さに、涙しながらルカ監督にハグをしたという逸話も。
今回解禁されたポスターは、真っ赤に染まった空間の中に、本作『サスペリア』の頭文字Sが毒々しく浮かび上がり、その不穏さから既に恐ろしい雰囲気が漂う。メインコピーの「決してひとりでは見ないでください。」は、41年前のオリジナル版『サスペリア』公開時とまったく同じものを採用。映画鑑賞の常識を覆すようなこのコピーは、当時大人から子供まで一世を風靡したことでも知られるが、今回は文字が逆になるなどいびつな表現が、不吉な違和感を醸し出している。
さらに、本作の公開前、12月には監督のルカ・グァダニーノの来日が決定。ルカ監督はブロモーションでの来日は今回が初。『君の名前で僕を呼んで』の大ヒットも記憶に新しく『サスペリア』への注目度も高まる中、満を持しての来日となる。
SNS上ではすでに「早く観たい！」「トム・ヨークと『サスペリア』の融合、ヤバい」と映画ファンの間で話題沸騰している。
サスペリア
2019年1月より全国ロードショー
配給：ギャガ
©Courtesy of Amazon Studios
