イーストウッドが演じるのは全米を驚愕させた史上最高齢の“麻薬の運び屋”
前作『15時17分、パリ行き』(17)から僅か1年、88歳とは思えぬハイペースでパワフルな仕事ぶりで、最新作を完成させたクリント・イーストウッド。監督、主演を兼ねる現役の監督としては世界最高齢である。
全米2,588館で封切られた本作は、12月14日~12月16日までの3日間で興収1,721万ドル(約19億5千万円)を記録(※Box Office Mojo調べ)。見事全米オープニング興行収入初登場実写NO.1を獲得、1スクリーンあたりのアベレージは6,650ドルを超える大ヒットスタートを切った。
80歳代に入った後も精力的に映画製作を続けるクリント・イーストウッドだが、自らの監督作品で主演を務めるのは『グラン・トリノ』(08)以来10年ぶり。本作では、2014年に「ニューヨーク・タイムズ・マガジン」に掲載され全米を驚愕させた史上最高齢の“運び屋”アールを演じている。
全米大ヒットを受けて解禁された場面写真は、予告編でも紹介されている、自分の農園が差し押さえされたアールの姿をとらえたもの。沈痛な表情で農園を後にするアールは、自分の農園が差し押さえられ生活が逼迫している。この老人が一体なぜ、メキシコの麻薬カルテルと関わることになっていくのか? 波乱に満ちたドラマを予感させる一枚だ。
2014年6月に「ニューヨーク・タイムズ・マガジン」に掲載された「シナロア・カルテルの90歳の運び屋」という記事をベースに脚本を手がけるのは、『グラン・トリノ』の名手ニック・シェンク。
イーストウッド演じるアールを追い詰める麻薬取締局の捜査官を演じるのは、『アメリカン・スナイパー』(14)でアカデミー賞主演男優賞ノミネート、初監督作『アリー/ スター誕生』が本年度ゴールデン・グローブ賞主要5部門に選出されたことで話題のブラッドリー・クーパー。
さらに、ローレンス・フィッシュバーン、アンディ・ガルシア、マイケル・ペーニャ、ダイアン・イーストといったアカデミー賞の常連俳優が脇を固め、実際の親子であるアリソン・イーストウッドが主人公の娘を演じ、新進のタイッサ・ファーミガら、豪華キャストが顔を揃える。
俳優として集大成となる本作をいち早く映画を鑑賞した全米メディアや批評家からは、「イーストウッドが贈る忘れられない演技」(FOX TV)、「イーストウッドのファンなら確実に楽しめる」(VARIETY)、「年をとっても尚、監督、俳優として高みを目指している」(Hollywood Reporter)といった絶賛の声が続々と上がっている。
運び屋
2019年3月8日(金)全国ロードショー
配給:ワーナー・ブラザース映画
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