1990年にスタートし、多くの映画ファンから愛され続ける「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」。2019年で29回目を迎える本映画祭(3月7日~10日開催)の記者会見にて『レゴ®ムービー2』ほか招待作品と白石和彌監督をはじめとした審査員が発表となった。

エグゼクティブ・プロデューサーより電撃発表された「プロジェクト30」

2019年2⽉6⽇、札幌市内ホテルにて、「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2019」のラインナップ発表が⾏われた。雪深く寒い札幌市内だったが、会⾒には⼤勢の道内マスコミが姿を⾒せ、期待の招待作品や注⽬のコンペ部⾨ノミネート作、その他の企画上映の発表、新設された「コア・ファンタ部⾨」についての説明、そして深津エグゼクティブ・プロデューサーより電撃発表された「プロジェクト30」について、⽿を傾けていた。

深津修⼀エグゼクティブ・プロデューサーのコメント
~29回⽬を迎える今年のテーマは「ファンタを⽌めるな!」。その⾔葉には、「⽇本⼀楽しい映画祭」であるこの映画祭を永く続けていくための想いが込められています。いま本映画祭はひとつの区切り。今春JRが廃線、鈴⽊直道市⻑の辞職・知事選参戦、そして来年は30周年。映画祭をより発展的にしていくためのきっかけだと考え、このタイミングで私たちは今⼀度「原点に帰って考えてみる」ことにしました。30周年に向けて「ゆうばり映画祭プロジェクト30」を⽴ち上げて考えた結果、来年の映画祭は、会期を、雪を気にせず各地からアクセスしやすく、名産品のメロンが収穫を迎える「夏」に移し、会場も、インフラが厳しく会場の確保が難しい本町の現状を受けて市内に拡⼤する計画です。

画像: 発表会見の様子

発表会見の様子

招待作品ラインナップ

オープニング
『⼈間、空間、時間、そして⼈間(仮題)』(配給:キング・レコード)
クロージング
『レゴⓇムービー2』(配給:ワーナー・ブラザース映画)
その他の招待作品
『アナと世界の終わり)』(配給:ポニーキャニオン)
オープニング招待作品は、韓流アイドル、チャン・グンソク主演作ながら、昨年のベルリン映画祭でワールドプレミアされて以来、♯MeToo問題の影響を受けてお蔵⼊りしていた幻の問題作『⼈間、空間、時間、そして⼈間(仮題)』( キム・ギドク監督)。本映画祭プログラミング・ディレクターの塩⽥時敏は、「こういう作品を上映してこそ映画祭の意味がある」とアピール。空中を浮遊することになった廃軍艦というファンタスティックな設定を舞台に、取り残された⼈々のサバイバルを描くメランコリックかつ過激なファンタジー作品。『レゴⓇムービー2 』はクリエイティビティーに富んだ映像と驚き溢れる物語で数々の賞レースを賑わし、⼤ヒットと共に全世界の話題をさらった『レゴ®ムービー』待望の最新作!ヤバいクイーンが⽀配する〝すべてがミュージカル〟な惑星で、またもや〝選ばれし者〟になった主⼈公エメットが明るくおばかに戦う。『アナと世界の終わり』は、〝負け組〟の⾼校⽣集団が歌って踊って暴れまくる⻘春ゾンビミュージカル! 世界各国のファンタスティック映画祭で上映され、『ショーン・オブ・ザ・デッド』× 『ラ・ラ・ランド』と評される話題作。

画像: ©2018 KIM Ki-duk Film. All Rights Reserved『⼈間、空間、時間、そして⼈間(仮題)』

©2018 KIM Ki-duk Film. All Rights Reserved『⼈間、空間、時間、そして⼈間(仮題)』

<特別上映企画>
特別上映作品としては、ムンバイに住むずる賢いマジシャンの⻘年が、顔も知らない⽗親を探す奇想天外な旅を通じて幸せを⾒つける物語『The Extraordinary Journey Of The Fakir(原題) 』(配給:東北新社、STAR CHANNEL MOVIES)と、熱海を舞台にK-POPスターと芸者として⽣きる⼥性との運命的な恋を描く物語『熱海のやまぼうし』(配給:2018「熱海のやまぼうし」製作委員会)を上映する。

本年度は、現状81作品の上映、企画、イベントの実施を予定されている。

●ファンタスティック・オフシアター・コンペティション部⾨《ノミネート6作品》
多くの若⼿クリエーターを世に輩出している、国内屈指のコンペ部⾨。
●インターナショナル・ショートフィルム・コンペティション部⾨《ノミネート15作品》
これからが注⽬されている若いクリエイターの作品を集めた短編作品のコンペ。
●ゆうばりチョイス部⾨(全6作品)
本映画祭おすすめのエンターテインメント作品を独⾃の視点でチョイス。
●コア・ファンタ部⾨(24作品)
今年新設。これぞファンタスティック映画!と思える作品をクリエイター⽬線で選定。
●フォービデンゾーン部⾨(6作品)
コンペ部⾨ディレクター塩⽥時敏が禁断の映画たちをセレクトするノン・コンペ部⾨。
●協賛企画、特罰企画、特別企画協⼒、その他恒例プログラム
映画⼈にスポットを当てた上映やトーク、ゆうばりならではの企画が満載。
●京楽ピクチャーズ.Presents 「ニューウェーブアワード」授賞式
これからの世の新しい波となり、業界での活躍を期待する男優・⼥優・クリエイターを映画祭独⾃の視点から選出するアワード。毎年オープニングセレモニーで表彰式を⾏う。

審査員の面々は?

本映画祭の⼤賞となるファンタスティック・オフシアター・コンペティション部⾨には、審査委員⻑として、北海道出⾝であり『⽇本で⼀番悪い奴ら』(16)では北海道を舞台にした⽩⽯和彌監督が就任。『彼⼥がその名を知らない⿃たち』(17)、『狐狼の⾎』(18)などを⼿がけ、バイオレンスを通して⼈間の深遠を描く視点から、どんな審査を⾏ってくれるかが楽しみ。
ほか審査員に、韓国・プチョン国際ファンタスティック映画祭プログラマーを務めるモ・ウニョンや、⽇本映画の批評も⼿がけるプログラミング・アドバイザー、マーク・シリング、映画『素敵なダイヤモンドスキャンダル』(18)やドラマ「ディアポリス異邦警察」(16)を⼿掛ける冨永昌敬監督が就任。また、「俺たちの朝」「太陽にほえろ!」「俺たちは天使だ!」など数々のドラマで幅広い視聴者の⼼を掴んできた⼥優・⻑⾕直美が審査員として参加するのにも注⽬! この5名が、多様な視点から作品を審査していく。
さらに、毎年多彩な作品が集まるインターナショナル・ショートフィルム・コンペティション部⾨では、本映画祭の常連であり⾃作品でオフシアター・コンペの受賞経験もある久保直樹監督が審査委員⻑に初就任。また、『モリのいる場所』(18)やドラマ「⾯⽩南極料理⼈」(19)で知られる沖⽥修⼀監督と、妹・安藤サクラをヒロインに⾃作⼩説を映画化した「0.5ミリ」(11)が⾼く評価された安藤桃⼦監督も審査員に! 本映画祭ではかつて奥⽥瑛⼆が審査員を務めたことがあり、親⼦⼆代の就任が実現。これも29年の歴史を持つ本映画祭ならでは。この3監督の感性が集う化学反応で、どんな評価が下されるのか。

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