LA在住の映画ジャーナリストとして活躍中の筆者が、“SCREEN”のインタビューなどで毎月たくさんのスターに会っている時に、彼らの思わぬ素顔を垣間見ることがあります。誰もが知りたい人気者たちの意外な面を毎月一人ずつお教えする興味シンシンのコーナーです。今回は、超売れっ子コメディエンヌで最新映画「アイ・フィール・プリティ!人生最高のハプニング」主演を務めるエイミー・シューマーが登場。

成田 陽子
ロサンジェルス在住。ハリウッドのスターたちをインタビューし続けて38 年。これまで数知れないセレブと直に会ってきたベテラン映画ジャーナリスト。本誌特別通信員としてハリウッド外国人映画記者協会に在籍。

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ほとんどの主演作は自分で脚本も書くという売れっ子コメディエンヌ

ぽちゃっとした顔と体を自己虐待ネタにしてアメリカの喜劇女優のトップに躍り出たエイミー・シューマー。どんなに人気が出てもジョークやお笑いの背景が文化やお国柄によって異なるために、アメリカの喜劇俳優はそのまま日本でもポピュラーになるのは難しく、エイミーもイマイチの知名度でしょうがアメリカでの評判はアイドルなみに凄いのです。

最近のネタは自分が妊娠したことを利用してまず英国ロイヤル・ファミリーの仲間入りをしたメーガン・マークルが心配そうにお腹を触っている写真に自分の顔をくっ付けて『メーガンと密着の妊娠日記』とおちょくったり、朝のつわりでげーげー吐いている写真を公開したりと相変わらずショッキングな露出を続けています。

最初に会ったのは「エイミー、エイミー、エイミー!こじらせシングルライフの抜け出し方」(2015)で、アルコールが入ると誰とでもセックスして全て忘れてしまうという原題通り“暴走列車(Trainwreck)”の女性を怪演した時。

画像: エイミーと筆者

エイミーと筆者

『そりゃあ私だってスリムなグラマーになりたいけれどほとんどの女性はLサイズ以上の現状で、そういう女性達の悲哀、惨めさ、孤独なんていう寂しさを少しでも和らげて、ダンプカーの様な突進力を見せては励ましてあげたいと思って書き上げたの』

という様に、ほとんどの主演作は自分で脚本も手がけているという才能の持ち主。

クレイジーバカンス ツイてない女たちの南国旅行」(2017、日本は配信公開)ではゴールディ・ホーンを母親に迎えてジャングルでほとんど半裸になって現地人と乱闘したり、変なものを食べてサナダムシが体に宿ってしまうという信じられない恐怖シーンが登場します。

『小学校の時、兄が虫狂いで寄生虫の標本とか集めていたのね。それが気持ち悪くて先生に最も恐いものって聞かれた時に“サナダ虫”って答えた程。だからいつか是非映画に出したいと思っていて、今回チャンスが巡って来たという私のオリジナルのアイデアなのだから!』

とやりたいことを励行してしまうガッツの持ち主。

ネットで批判されてもものともせず自分の信念を貫く勇気ある女性

1981年6月1日ニューヨーク生まれ、父親は赤ちゃん家具のオーナーでユダヤ系、母親はユダヤ教に改宗して、よってエイミーはユダヤ教信者、マンハッタンのリッチな環境で育ったものの、9歳の時に父親の会社が破産、同じ頃に父親が筋萎縮症となって、両親は離婚、エイミーはボルチモアに移って大学で演劇を学び、卒業後すぐにスタンダップ喜劇などの仕事をスタート。

さて最新の映画「アイ・フィール・プリティ!人生最高のハプニング」(2018)は、太目の外見のために世間からはじき出されていた女性が突然雷に撃たれた様な衝撃を受け、ああ、私は綺麗で頭も良くてみんなに好かれているという自信を得て、キャリアもアップ、恋人も出来てハッピー!というストーリー。

画像: 「アイ・フィール・プリティ!人生最高のハプニング」

「アイ・フィール・プリティ!人生最高のハプニング」

職場がファッション・ビジネスなので、スリムでキュートな美人女性ばかり。そのど真ん中で、ミニスカートに脂肪を押し込んで、ハイヒールで闊歩するエイミーの姿は涙が出る程おかしく、だれもがエイミーの味方になってしまうはず。余りにも大胆な彼女の行動に周囲の人々が唖然としている光景が又愉快で、外見がどうであれ、自分を愛し、自信を持って人々に親切にすれば良い事づくめという楽天的なメッセージに、ネット上から批判の声が上がりましたが当人はものともせずに自分の信念を貫いています。この勇気と根性とスマートな頭脳がエイミーの武器でしょう。

2018年の2月13日に農家シェフのクリス・フィッシャーと電撃結婚。

『彼とは深く静かに潜行して交際していたから電撃じゃないのよ。今まで付きあった男性は私の夫には向いてなかったけれど、クリスに会った瞬間に彼と結婚したい!って感じたの』

そう言って、傍らのクッキーをむしゃむしゃと食べる天真爛漫なエイミーなのです。

前回はこちら。「へレディタリー/継承」が話題となったトニ・コレットです!

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