手を組むはずではなかった4人の思惑が予測不能のラストへなだれこむ
本作は、ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞(監督賞)及び「フランスのアカデミー賞」と言われるセザール賞にて4冠(監督賞・撮影賞・美術賞・音響賞)を受賞したウェスタンサスペンス。世界的に権威あるイギリスの文学賞の1つである“ブッカー賞”の最終候補作にもなり、様々なミステリ・ベスト10入りも果たすなど、世界中の読者に衝撃を与えたパトリック・デウィットの原作が基になっている。
物語の舞台は1851年、ゴールドラッシュに沸くアメリカ。普通を夢見る兄・チャーリー(ジョン・C・ライリー)と、裏社会でのし上がりたい弟・イーライ(ホアキン・フェニックス)は最強と呼ばれる凄腕の殺し屋“シスターズ兄弟”だった。ある時ふたりは、政府からの内密な依頼で、偵察係(ジェイク・ギレンホール)と黄金を見分ける化学式をみつけた“理想社会を創りたい”と願う化学者を追うことになる。
相反する立場の彼らだったが、黄金に魅せられた4人はやがて手を組むことになる。トラウマ、憧憬、疑心、かすかな友情。黄金に魅せられた4人は何を得、何を失うのか? 手を組むはずではなかった4人それぞれの思惑が交錯した時、物語は思いがけないラストへと加速する!
本作はジャック・オーディアール監督初の英語作品。そのキャストには『シカゴ』のジョン・C・ライリー、『ザ・マスター』のホアキン・フェニックス、『ナイトクローラー』のジェイク・ギレンホール、『ヴェノム』のリズ・アーメッドと当代きっての実力派俳優が集結した。
西部劇のルックながらサスペンスの要素が入り、展開は予測不能。誰が善で誰が悪なのかツイストしていく人間ドラマに目が離せないサスペンスドラマがここに誕生する。
ゴールデン・リバー
2019年7月 TOHOシネマズ シャンテ他全国ロードショー
配給:ギャガ
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