“美の追求”など女性の永遠のテーマを軽やかな毒と溢れるユーモアで描く
第30回東京国際映画祭コンペティション部門で『さようなら、ニック』のタイトルで上映され大絶賛をうけた本作は、カンヌにその才能を見出され、近年では『ハンナ・アーレント』が日本でも大ヒットした知性派のマルガレーテ・フォン・トロッタ監督が、初めてコメディ・ドラマに挑んだ意欲作。
“美の追求”“年齢の重ね方”“出産・子育てとキャリア”“パートナーの存在と資産”など、女性の永遠のテーマを軽やかな毒と溢れるユーモアで描いていく。
主人公は、マンハッタンの超高級アパートメントに暮らすモデルのジェイド。デザイナーとして華々しいデビューを企画していたが、スポンサーでもある夫ニックに突然離婚を告げられてしまう。
さらに、傷心の彼女のもとに夫の前妻であるマリアが転がり込んできて、慰謝料として残された部屋の所有権を巡ってふたりのおかしな共同生活が始まることに・・・。
同じ男と結婚したこと以外は、ファッションもライフスタイルも性格も、すべてが正反対のジェイドとマリアの、プライドとこの先の人生をかけた闘いがいま、幕を上げる――!
突然夫に離婚を告げられてしまうジェイド役には、ドウェイン・ジョンソン主演の『ヘラクレス』やJ・J・エイブラムス製作総指揮のドラマシリーズ「ウエストワールド」のイングリッド・ボルゾ・ベルダル。前妻マリア役を、ヴェネチア国際映画祭女優賞にも輝き、近年『帰ってきたヒトラー』や『生きうつしのプリマ』などに出演のカッチャ・リーマンが演じ、好対照なふたりを熱演する。
そして、ふたりを引き寄せた張本人であるニック役を、2014年のカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した『雪の轍』のハルク・ビルギナーが務め、どこか憎めない愛すべきダメ男を好演している。
今回解禁となるポスタービジュアルでは、エンパイア・ステート・ビルなどニューヨークの高層ビル群を見渡せる、問題の超高級アパートメントの一室の窓の前で、ジェイドとマリアが不敵な笑みを浮かべ互いに見つめ合い、静かに火花を散らしている。
さらにその間には、まるで品定めをするように腕を組みふたりを見上げるニックが描かれ、「女の人生はワケありほど価値が上がる」という意味深なコピーが浮かんでいる。
また予告編では、夫に突然別れを告げられた上、前妻のマリアが家に転がり込んできたことに困惑し、仕事も思うようにいかず怒りや悲しみがこみ上げるジェイドの姿が描かれる。モデル、デザイナーとしてキャリアを積んできたジェイドとは対照的に、マリアは家庭的で料理上手。ジェイドに夫を奪われ、ドイツでシングルマザーとして子育てをしてきたが、これを機に再びニューヨークに戻ってくる。
さらにマリアが、1人娘と孫をアパートメントに招きいれ、共に暮らしていく中で、ふたりはぶつかり合いながらも本音を語り合い、やがて不思議な絆を深めていくように・・・。
「女の幸せとは?」「マリアが現れた本当の目的とは?」「ふたりが仕掛けた驚きの仕返しとは――?」。<訳あり>なふたりの人生と物件の行方がますます気になるセリフや問いかけが満載。さらに、最後のふたりのハイタッチに爽快な気持ちにも!
輝く明日のために、今を生きるすべての女性たちにエールを送る【ニューヨーク式】女性のライフスタイル・ムービーがここに完成する。
ニューヨーク 最高の訳あり物件
2019年6月29日(土)、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開
配給:ギャガ
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