学ぶことの本当の意味を教えてくれる今夏いちばんの感動作
本作は、2001年に大きな干ばつが襲ったアフリカの最貧国マラウイを舞台に、飢餓による貧困のため通学を断念した14歳の少年ウィリアム・カムクワンバが、図書館で出会った一冊の本を元に、独学で廃品を利用した風力発電を作り上げ、家族と自身の未来を切り開いた奇跡の実話の映画化。
ウィリアムのこの体験をもとにした本「風をつかまえた少年」(文藝春秋刊)は、瞬く間に話題となり世界23カ国で翻訳。アル・ゴア元副大統領や日本でも池上彰氏が絶賛し、2011年社団法人全国図書館協議会の夏休みの本にも選出された。
本作の監督を務めたのは、第86回アカデミー賞作品賞受賞『それでも夜は明ける』主演のキウェテル・イジョフォー。2010年の出版当時に原作を読み、驚くべき意思の強さにより、行く手を阻むあらゆる困難を乗り越えていく主人公の物語に心を打たれたイジョフォーは、構想9年をかけ脚本も手がけ初の長編映画を完成。さらにキウェテルは、主人公ウィリアムの父トライウェル役を演じ、生死を左右する極限状態の中、息子に希望を託した父の姿を熱演している。
ヨーロッパでのお披露目となった2018年ベルリン国際映画祭でも上映後のスタンディングオベーションが鳴り止まず批評家や観客から熱狂的に迎えられた。またアメリカの大手映画評論サイト「ロッテントマト」で満足度92%(4月15日現在 オーディエンス評価)を獲得するなど非常に高い評価を記録している。
電気で家族を助けたい。少年のまっすぐな思いが未来を切り開いていく、学ぶことの本当の意味を教える物語。この夏、一番の感動作だ。
風をつかまえた少年
2019年8月2日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館 他全国順次公開
配給:ロングライド
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