核戦争の恐怖を描いた『SF 核戦争後の未来・スレッズ』のブルーレイ&DVDが2019年7月17日(水)にキングレコードより発売決定。本作のディスク化は国内初となる。

核戦争後の地獄の日々を描いた衝撃作

『SF 核戦争後の未来・スレッズ』は物理学、医学、農学、心理学など、各分野の世界的権威者50人以上が製作に協力し、500人あまりのエキストラを投入したオールロケ撮影を敢行するなど、徹底したドキュメンタリー手法と革新的な編集で核の恐怖に迫った衝撃作。

画像: 核戦争後の地獄の日々を描いた衝撃作

核戦争そのものよりも、核戦争後の文明が崩壊した世界で地獄の日々を生きる人々の悲惨さを描き、海外では「核戦争とその余波の完全な恐怖と、その事象が人間文化に及ぼす致命的な影響を表現するのに最も近い映画」として高い評価を得ている。

過去のBBC作品に着想を得て製作

画像: 過去のBBC作品に着想を得て製作

本作のアイデアは、BBCの重役が1965年にBBC製作の疑似ドキュメンタリー『The War Game』を鑑賞したところから始まった。この作品はイギリス本土にソ連の核ミサイルが落とされた設定で、そのあまりの強烈な出来栄えに慄いた当時の重役たちは、英国内務省から物議を醸す作品の放送を控えるよう通達されていたこともあり、自らの判断でオクラ入りに。

だが放送が見送られた後、作品の関係者の努力で数回劇場で上映され、疑似ドキュメンタリー=フェイクであるにもかかわらず米国アカデミー賞の長編ドキュメンタリー賞を受賞してしまった。『SF 核戦争後の未来・スレッズ』はBBCにとっての『The War Game』での苦い経験を払拭する意味でも重要な案件だったことだろう。

監督は大ヒット映画「ボディガード」のミック・ジャクソン

画像: 監督は大ヒット映画「ボディガード」のミック・ジャクソン

本作は1984年9月23日、BBCにて放送され、その週の最高視聴率を獲得。翌年1985年8月には<広島と長崎の原爆投下から40年>を機に再放送。同時に『The War Game』も製作から20年を経て初めてテレビ放送された。日本では1984年8月9日、テレビ東京で放送されている。

監督のミック・ジャクソンはケビン・コスナー、ホイットニー・ヒューストン主演の大ヒット作『ボディガード』の監督だが、自身のキャリアで最も誇れる作品はこの『SF 核戦争後の未来・スレッズ』であると語っている。

STORY

中東危機のさなか、米ソ間で最終核戦争が勃発。一発の核攻撃がきっかけとなって全面核戦争に突入した。東西で3000メガトンの核弾頭が飛び交い、イギリス全土にも210メガトンが落とされる。爆発や爆風、熱線により一瞬にして多くの人間が死亡。そしてその後に待ち受ける異常気象、食糧危機、経済の崩壊、そして放射能障害の蔓延…。人々は致死量の放射線が降り注ぐ中、飢えと寒さ、伝染病が蔓延する地獄を彷徨う。

「SF 核戦争後の未来・スレッズ」
2019年7月17日(水)ブルーレイ&DVD 発売
BD¥4800+税、DVD¥3800+税
発売・販売:キングレコード ©BBC 1984.

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