アートの価格を題材にしたドキュメンタリー映画『アートのお値段』(原題:THE PRICE OF EVERYTHING)が、2019年8月に公開されることが決定した。

大企業の社長は、なぜこぞってアート作品を買うのか?

1.5億円の絵を落札の瞬間に細断したバンクシーや、史上最高額の510億円で落札されたダ・ヴィンチ(?)の絵など、今やアート作品は株や不動産のように投資の対象となり、世界のアート市場はかつてないバブルに湧いている。

けれどなぜ、アート作品が高騰しているのか? 誰が何のために買っているのか? そもそも、アートの値段ってどうやって決まるのか? 大企業の社長は、なぜこぞってアート作品を買うのか?など、アートをめぐる素朴な疑問はつきない。

本作は『マイ・アーキテクト ルイス・カーンを探して』でアカデミー賞にノミネートされたナサニエル・カーン監督が、誰もが抱くそんな疑問を美術界の有力者たちにダイレクトに投げかけながら、アートとお金の関係を探るドキュメンタリー。

本編には、ルイ・ヴィトンとのコラボした現在最も成功したアーティストの一人、ジェフ・クーンズや、アトリエで創作しながら、バスキアについて語るジョージ・コンドなどアート業界を騒がすアーティストたちが次々に登場。

また、現代アートが初めて高値で取引された1973年の伝説の″スカル・オークション“の映像やニューヨークのサザビーズにて、アート作品が売買されるオークションの様子など、普段は見ることのできない貴重映像も満載。

アートの世界をさすらいながら、監督が私たちに問いかけるのは「そもそも、アートの価値ってなんだろう?」。アート市場の知られざる舞台裏を覗ける注目作だ。

アートのお値段
2019年8月ユーロスペースほか全国順次ロードショー
配給:ユーロスペース

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