本国イギリスに凱旋したチームを迎えた1000人もの観衆
先日の第72回カンヌ国際映画祭で行われた初上映で、観客から大絶賛の評価を受けた本作。上映後、会場中から巻き起こった4分間に及ぶスタンディングオベーションと万雷の拍手に、主演のタロン・エガートンが感動の涙をこぼし、エルトン・ジョン本人とともに強いハグを交わしたことも記憶に新しく、間近に迫る映画公開に向けてますます注目が高まっている。
5月20日、ロンドンのVue Cinemaで行なわれたプレミアではタロン・エガートン、リチャード・マッデン、ブライス・ダラス・ハワード、さらにデクスター・フレッチャー(監督)、エルトン・ジョン(製作)、マシュー・ヴォーン(製作)などが登場。
いかにもエルトンらしい星のモチーフや、無数のスパンコールでキラキラに輝く”ロケットマン”のロゴなどで飾られたブルーカーペットに、先日開催されたカンヌ国際映画祭での高評価を受け、本プレミアイベントで出身国イギリスへ堂々の凱旋を果たす豪華キャスト&スタッフ陣を一目見ようと、およそ1000人のファンが集結! リアルタイムでエルトンの音楽に親しんできた熱狂的なファンがド派手なメガネやカラフルな衣装を身に付け、エルトンの歌を合唱しながら、和気あいあいとした雰囲気でスターの登場を待ち構えていた。ロンドンのプレミア会場は、カーディフ、ダブリン、グラスゴー、ゲイトヘッドの4都市の映画館と中継で繋がっており、これから映画を鑑賞しようと映画館に集まったオーディエンスに時折ロンドン会場から話しかけるなど、イギリス各地が『ロケットマン』のプレミア開催に向けて盛り上がりを見せていた。
最初に登場したマッデンに続き、ブライス・ダラス、タロンとキャスト陣が到着し、会場は大盛り上がり!握手やサイン、写真撮影を求めるファンたちにも快く対応。そして、遂に背中に“ロケットマン”と刺繍が施された紺色のスーツを纏ったエルトンが登場すると、会場のボルテージはMAXに!エルトンも満面の笑顔で、ファンからの熱い声援や拍手喝采に手を振り返し、大勢の観客で満員となった会場を見渡していた。
エルトンを演じたタロン・エガートンは、プレミアを迎えた心境について「ここまで長かったから、映画を観てもらえることがとても楽しみだ。反響もとても良いよ。エルトンの音楽と人生、そして(仕事上パートナーの)バーニーの音楽と人生を讃えた作品に仕上がっているし、僕自身この作品に全身全霊をかけて挑んだから、とにかく皆に観てもらえるのが嬉しいよ」と、本作への熱い想いを明かした。
エルトンの母シーラを演じたブライス・ダラスは、「エルトンは幼い頃の冷たい家庭環境で心が満たされず、あんなに若くして成功したのにそれでも自分を好きになれなかった。でも、自分の人生は自分で歩むんだと、ひとりの人間として自立していくの。そんな人生の旅を描かれていく作品よ。」と本作の魅力を語った。
昨年の大ヒット作『ボヘミアン・ラプソディ』の最終監督を務め、本作では正式に監督としてメガホンを取っているフレッチャーは「この映画は僕が前回手掛けた『ボヘミアン・ラプソディ』とは全く違う作品に仕上がっているよ。ファンタジーなタッチと、ミュージカルでエルトンの人生を描いたんだ。彼のこれまでの歩みと、生きることの喜び、そしてエルトンの曲が満載だ。『ボヘミアン・ラプソディ』が好きなら、日本の皆には2回、いや3回は見てもらいたいね!」と自信を覗かせた。
『キングスマン』シリーズでタロンやエルトンを起用したことがあり、本作では製作として携わっているマシュー・ヴォーンは、タロンの起用について「タロンは実力があって、エルトンみたいに歌って踊れる。そして、しっかりとドラマを演じる風格がある。本当にピッタリだった!」と明かし、実際の劇中の活躍っぷりに太鼓判を押していた。
会場には本作に出演したキャストや製作スタッフの他に、エルトンの長年のソングライティング・パートナーで、劇中ではジェイミー・ベルが演じるバーニー・トーピンや、ボーイ・ジョージ、ルル、ジェームス・ブラント、ジェームス・ベイ、トム・オデルといったベテランから若手まで英国のミュージシャンら、さらにはヴォーンが監督を務めた『キングスマン』シリーズでタロンとエルトンと共演経験のあるマーク・ストロング、トム・ホランドの英国俳優らといった豪華ゲスト陣も会場に駆けつけ、会場に集った観客たちも大興奮! 伝説的ミュージシャンの半生が描かれる本作の幕開けに相応しい大盛況のプレミアイベントとなった。
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