2018年アカデミー賞外国語映画賞ジョージア代表作品『聖なる泉の少女』が2019年8月24日(土)より劇場公開されることが決定。あわせてポスタービジュアルが解禁された。
画像1: 心を置き去りにする現代に異議を投げかける『聖なる泉の少女』公開決定
画像2: 心を置き去りにする現代に異議を投げかける『聖なる泉の少女』公開決定
画像3: 心を置き去りにする現代に異議を投げかける『聖なる泉の少女』公開決定

2017年東京国際映画祭では「泉の少女ナーメ」という邦題で上映

本作の舞台は、ジョージア(グルジア)の南西部、トルコとの国境を接するアチャラ地方の山深い村。村には人々の心身の傷を癒してきた聖なる泉があり、先祖代々、泉を守り、水による治療を司ってきた家族がいた。

儀礼を行う父親は老い、三人の息子はそれぞれ、キリスト教の一派であるジョージア正教の神父、イスラム教の聖職者、そして、無神論の科学者に、と生きる道が異なっていた。そして父親は一家の使命を娘のツィナメ(愛称ナメ)に継がせようとしていた。その宿命に思い悩むナメ。

彼女は村を訪れた青年に淡い恋心を抱き、他の娘のように自由に生きることに憧れる。一方で川の上流に水力発電所が建設され、少しずつ、山の水に影響を及ぼしていた。そして父とナメは泉の変化に気づくのだった…。

霧に包まれた森と湖、美しく幽玄な自然を映した詩的映像、その清冽で限りなく静謐な世界。そこに描かれる太古から語り継がれた物語――本作は人と自然の神秘的な関係を描き、現代社会の潮流とは異なる世界を示して、世界の映画祭で注目された。

そして泉の水による傷の治療、息を吹きかけて松明を灯す儀式など、自然と人の霊的な交感を描き、心の世界を置き去りにした今日の物質文明に対して異議を投げかけている。

2017年東京国際映画祭では「泉の少女ナーメ」という邦題で正式上映された。

ポスタービジュアルには幻想的なほどに美しい自然世界が捉えられ、『ジョージアの神秘なる映像詩』とキャッチコピーと呼応するものに仕上がっている。

聖なる泉の少女
2019年8月24日(土)〜岩波ホールにてロードショー、全国順次公開
配給:パンドラ
©BAFIS and Tremora 2017

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