マーク・ハミルをはじめキャスト・スタッフが登壇
21世紀の最新AI技術が詰まった”バディ人形”を手に入れる少年アンディ役には『ライト/オフ』(16)のガブリエル・ベートマン、アンディの母親役には人気TVドラマシリーズ「レギオン」のオーブリー・プラザ、監督にはホラー界の新鋭ラース・クレヴバーグが大抜擢。ホラー映画史上No.1ヒット作『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』のセス・グレアム・スミスとデーヴィッド・カッツェンバーグのプロデューサーコンビが、最新AI技術を手に入れ凶悪な進化を遂げた史上最恐の"殺人人形"による恐怖を斬新な設定と共に現代に甦らせる。
会場となったロサンゼルス・ビバリーヒルズのフォーシーズンズホテル記者会見会場には、ベートマンをはじめ、オーブリー、事件を捜査する刑事役のブライアン・タイリー・ヘンリー、チャッキーの声を演じたマーク・ハミル、そしてホラー映画界の新星クレヴバーグ監督が出席。特に、先日の声優発表時にも大きな話題となった、“レジェンド”ハミルは、発表後はじめて本作で公の取材に応じるということもあり、会見には非常に注目が集まり、スタッフ、キャストが会見場に姿を現すと、会場は拍手で包まれ、作品の関心の高さを象徴する盛況な幕開けを迎えた。
主人公アンディを演じたガブリエル・ベイトマンは、「(現場には)異なる目的のために、複数のアニマトロニクスの(チャッキー)人形があって、顔の表情を作ったり、動かすことが出来た。だから、テニスボールとかテープの切れ端とかを相手にするのではなく、なにかを相手に芝居出来たのはとても助けになった。」とチャッキーとの共演の撮影方法を明らかに。
アンディの母を演じたオーブリー・プラザは、「脚本読んだ時、実際、若い母親を演じるというアイディアにとても興奮したわ。なぜなら、現実でも、私の母は若い母親だった。彼女は20歳の時に私を産んだの。そして、脚本の中にあるキャラクターたち(母と息子)の間の年齢差は、私の母と私の年齢差と全く同じだった。だから、私はそのキャラクターと多くのコネクションを見つけられたの」と、自身の親子関係が役作りに及ぼした影響を語った。
この不気味な事件を担当することになる刑事役ブライアン・タイリー・ヘンリーは、現場では「チャイルド・プレイ」博士と言われるほどのシリーズの大ファン、「チャッキーは僕のお気に入り(ホラー映画)の一つだった。なぜなら、それが公開された時、僕はまだ子供だった。ほとんどのホラー映画は、大人がやられるというものだったけど、(その作品では標的は)オモチャを持っている子供だった。子供にはオモチャは重要だ。」と、溢れんばかりのシリーズ愛をアピール。
監督のクレヴバーグは、「(最近は)昔のハリウッド映画がたくさんリメイクされて戻ってきているね。僕にとって80年代のアンブリン作品は、今でも大きな意味がある。困っている人たち、労働者階級の人たちがなにかマジカルなものを経験し、なにか新しい存在や友人と関係を築いていくんだ。そして、そういったことを通して、彼らの感情面での絆が生まれる。僕はこの脚本を読んでいて、「E.T.」に通じるものをたくさん見つけた。でも、それをそのままコピーしたようなものは決してやりたくない。僕が子供のときに大きな意味を持っていた映画に関して、なぜ自分がそれらが大好きかその理由がなにかを知るきだと感じた。(この作品は)少し80年代っぽい。でもそれは主に、アンディとチャッキー、彼らの間の関係を描写することに関してだよ」と、80年代のスピルバーグ監督の名作との関連を語りながら、本作で描かれるAI技術などがもたらすチャッキーの恐怖の根底にある、普遍的なドラマ性に自信をのぞかせた。
チャッキーの声を務めたハミルは、現代版のチャッキーについて、「僕は、(チャッキーの声で)重要な要素はオリジナルと違ったものになっていることだと思った。(88年版は)大好きだった。僕はブラッド・ドウーリフ(88年版チャッキーの声)の解釈の大ファンだよ。でもこの作品では、チャッキーには違うオリジンがある。それは連続殺人犯の魂じゃない。彼は本当にイノセントな子供のようなんだよ。自分の周りで起きていることをただ学んでいるんだよ」と、本作の持つオリジナリティについて語った。
会見は終始リラックスした形で、スタッフ・キャストが冗談を交えながら和やかに進み、ホラー映画史上に残る人気シリーズの現代版の完成に大きな自身を感じさせた。
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