フェスティバルミューズ、中谷美紀が着物姿でレッドカーペットに
会場前に日産LEAFが横づけされると、ユニフランスのプレジデント、セルジュ・トゥビアナがフェスティバルミューズの中谷美紀をエスコートして登場。中谷は京友禅のピンクベージュの着物姿。帯締めはトリコロールと、フランス映画祭開幕を華々しく盛り上げた。
レッドカーペットイベントを終え、大ホールに場所を移したオープニングセレモニーは、慶應義塾大学ライト・ミュージック・ソサエティによる「男と女」の主題歌の演奏で幕を開けた。
まずトゥビアナが壇上で『第27回のフランス映画祭に来ることができて大変うれしく思います。今後も横浜で続くことを願います。今回はコメディやアニメーションなど様々な映画が上映されます。原題のフランス映画が一望できる機会をお楽しみください』と挨拶。
中谷も『フランス映画は私の青春の象徴でした。悩み多き10代の頃、訳もないいらだちや、溢れる探究心を満たしてくれたのです。私たちは不確かな日常を送っています。そんな日常にフランス映画が一縷の望みとして皆様の日常を照らす光であり続けることを願っています』と語った。
ドロンのメッセージ映像に観客から歓喜の声
またここでトゥビアナからお詫びの言葉も。『今回の映画祭来日団長クロード・ルルーシュは、現在フランスと日本の途中のどこかの上空を飛んでいるところです。明日にはこの横浜にやってきます。新作「男と女Ⅲ」を皆様にお披露目することをとても楽しみにしています』と団長の不在を詫びた。
その後、スクリーンにはアラン・ドロンの映像が流れ始めた。
『こんにちはアラン・ドロンです。親愛なる日本の皆さん、この度の映画祭に参加することはできませんが、素晴らしい映画祭になることを願っています。フランスと日本の末永い友好関係を祝って、ありがとう』
という日本ファンのためだけのメッセージに観客からも歓喜の声が上がった。
この後、中谷から『フランス映画祭、これより開幕いたします』と開会宣言が行なわれ、映画祭がスタートした。映画祭来日団など登壇者が降壇した後、今年1月に亡くなった名作曲家ミシェル・ルグランを追悼して3曲の演奏が行なわれ、セレモニーは閉幕した。