恋人たちの愛の軌跡を、美しいモノクロ映像と歌曲とともに描くラブストーリー
東西冷戦時代、政治に翻弄され別れと再会を繰り返した恋人たちの15年に渡る愛の軌跡を、美しいモノクロ映像と歌曲とともに描くラブストーリー。「イーダ」でアカデミー賞外国語映画賞を受賞したパヴェウ・パヴリコフスキ監督作で、2018年カンヌ国際映画祭で監督賞に輝いている。また本年度アカデミー賞では監督・撮影・外国語映画賞の3部門で候補に上った。
出演は「イーダ」でもパヴリコフスキ監督と組んだヨアンナ・クーリク(カバー画像右)、映画や舞台で活躍するトマシュ・コット(カバー画像左)ら。
1949年のポーランド。国立舞踏団立ち上げのため民族音楽を採集するピアニストのヴィクトル(コット)。養成所に集められた団員の中で一際目立つ少女ズーラ(ヨアンナ)に、ヴィクトルは心を奪われる。
1951年、初の舞踏団公演が行なわれ大成功を収める。その頃、ヴィクトルとズーラは激しい恋に落ちていたが、西側の音楽に傾倒するヴィクトルは東ベルリン公演の際に亡命した。パリでジャズ・ピアニストとして活動するヴィクトル。その彼のもとをズーラが訪れる……
恋人たちのモデルになったのは監督の実の両親だった
パヴリコフスキ監督はこの作品を両親に捧げており、主人公二人の名前も両親と同じ。監督の両親もまた東西に分かれ離れたり再会したりを繰り返し、ベルリンの壁崩壊前夜の1989年に亡くなった。
COLD WAR あの歌、2つの心
2019年6月28日公開
原題:冷戦/ポーランド、イギリス、フランス/2018/1時間28分/キノフィルムズ
監督:パヴェウ・パヴリコフスキ
出演:ヨアンナ・クーリク、トマシュ・コット、ボリス・シィツ、アガタ・クレシャ、ジャンヌ・バリバール