「インドのコーエン兄弟だ!」など絶賛の声が続出
2018 年、インド映画でおなじみのダンスシーンもなく、壮大なロケや華やかな衣装もない1本の映画がボリウッドをブッ飛ばした。
本作の主人公は、盲目を装ったピアニスト。芸術のため盲目を装う彼はある日、大スター、プラモードからの演奏依頼を受けて訪ねた豪邸で、妻のシミーと、その不倫相手のプラモード殺害現場を“目撃”してしまう。死体も犯人も見えないフリで切り抜けたアーカーシュだったが、駆け込んだ警察の署長こそ現場にいた犯人だった!
さらに災難は続き、盲目を疑ったシミーの毒薬で本当に目が見えなくなり、署長からは命を狙われて、遂には病院送りに…追い込まれたアーカーシュは、病院で知り合った怪し い医者たちと組んでシミーを誘拐するが、そこには裏切りと騙しあいの大騒動が待っていた!
疑心暗鬼がさらなる疑いを招く洗練された脚本と映像が、目の肥えたインド映画の批評家たちを唸らせて「インドのコーエン兄弟だ!」「毎秒ごとに予想を裏切られる」など絶賛の声が続出。その声は海を越えて世界に広がり、全世界興行収入は64億円とインド映画の歴代 14 位に躍り出る大ヒットを記録した。
この世界的大ヒットの波に乗り、監督賞、脚本賞を中心に、 2019年のインド国内の映画賞で大健闘を みせて、米映画批評サイトRotten Tomatoesの満足度も驚異の数字をマークしている。
出演は、盲目を装うピアニストという難役を軽妙なコメディセンスで演じ、コメディジャンルではインドの誇るスターである3大カーン(アーミル・カーン、サルマン・カーン、シャー・ルク・カーン)を超えたといわれる アーユシュマーン・クラーナーの他、『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した 227日』など国際的な活躍をみせる名女優タブー、『パッドマン5億人の女性を救った男』 のラーディカー・アープテーなど日本でも馴染みのある顔ぶれが集結した。
監督は『エージェント・ヴィノッド 最強のスパイ』など、スタイリッシュなエンタテインメントで評価の高いシュリラーム・ラガヴァン。シュリラーム監督が、2010年のフランスの短編映画 L Accordeur The Piano Tuner)から着想を得て製作された本作ならではの、軽やかなピアノ演奏シーンや、先の読めないストーリー展開がインド映画の常識を打ち破る。
このたび解禁された本作のポスタービジュアルは、盲目を装いながらも、偶然に殺人を目撃してしまう主人公アーカーシュのドン詰まりの状況を反映した「見えすぎちゃってスイマセン」というキャッチコピーがあしらわれたもの。
目隠しをされたタブー演じるシミーと、サングラスをかけたアーユシュマーン・クラーナー演じるアーカーシュが縛り上げられているという、事件性を感じさせながらも、どこかコミカルなものとなっている。
盲目のメロディ~インド式殺人狂騒曲~
2019年11月15日(金)より新宿ピカデリー他全国ロードショー
配給: SPACEBOX
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