映画製作スタジオ“A24”が贈るスリリングなひと夏の青春
今をときめくティモシー・シャラメの主演作「HOT SUMMER NIGHTS/ホット・サマー・ナイツ」が8月16日(金)に公開される。
本作は1991年のアメリカ東海岸の小さな町を舞台に、シャラメ演じる少年ダニエルのひと夏の経験を描いた甘く危うい青春映画。「ムーンライト」「レディ・バード」などの話題作を送り出している気鋭のスタジオ“A24”が製作を手掛けていることも注目だ。
ダニエルとつるむ一匹狼のハンター役に抜擢されたのは英国出身のアレックス・ロー。幼少期から子役として活躍し、クロエ・グレース・モレッツ主演の「フィフス・ウェイブ」(16)でハリウッドに進出した29歳の新進俳優だ。カリスマ的な魅力を放つハンターの光と影を演じきった彼に、本作の見どころや役柄について話を聞いた。
“ハンターは今まで演じた中で一番好きな役柄”
町一番のワルである“ハンター・ストロベリー”という役柄についての第一印象を教えてください。
最初に脚本を読んで気に入った点は、町一番のかっこよくて悪い奴かと思いきや、話が進むにつれ、ハンター自身のことや家族のことが段々と明らかにされ、なぜハンターがこんな風に振舞っているのかがわかってくるというところ。演じる身として興味深かったです。かっこいいけどそれだけではなく様々なことを抱えている少年というのが第一印象ですね。
ハンターは地元では男女問わずミステリアスな若者として知られた存在ですが、共感できる部分はありますか。また、演じていて難しかった部分はありますか。
ハンターというキャラクターは、歩き方から話し方まで僕とは全然違うため、1から作り上げなければなりませんでした。自信があるように見える理由を探りもしました。僕は自信がある人というのは大抵、実は自信がないためにそういう風に見せていると思っています。ハンターは僕よりずっとクールなキャラクターです。僕自身は地元のワルでもなかったですし。でも成長する段階で、悪い子の時期や良い子の時期っていうのはありますよね。いくつかは僕自身の経験も役作りに反映されています。同時にハンターのような人が周りにいたので、彼らを思い出して参考にもしたし、リサーチもしました。さらに映画の舞台であるケープコッドに行き、90年代にハンターのように地元のワルだった人を見つけて、彼とも話しました。大麻を売っていた人というのは孤独を感じていたのではないかと思います。人は自分のことではなく、自分が売っているモノが欲しいから自分のことが好きなんだ、と思うのではないでしょうか。そういったことに気付いたのは彼と話していてとても面白かった点でもありました。
難しかった点は、ハンターというキャラクターはどの瞬間をとっても演じるのが大好きな役でした。役を演じるというのはある種の旅のようなもので、演じる中では難しいこともあります。でもうまくいくととても気持ちがいいんです。ハンターは今まで演じた中で一番好きな役柄でした。
本作の時代設定はあなたが生まれた頃に近い1991年です。それまで1990年代前半にどのようなイメージをお持ちでしたか。また、演じてみてどう変わりましたか。
90年代前半はまだ幼かったので、いくつかのバンドなどを覚えているくらいです。この作品を通じで面白いと思ったのは、今の若者たちが80年代や90年代に遡っているのと同じように、当時も昔を振り返っていたんだということ。90年代にかっこよかったものは、映画のサントラからもわかるように70年代の音楽であったりして、少し昔を振り返っているんです。90年代の役を演じて、当時の人も70年代、80年代に遡っていたということに気付いたのはとても面白かったですね。
ティモシー・シャラメとの撮影秘話を語った後編は明日8月16日(金)にお届けします。
「HOT SUMMER NIGHTS/ホット・サマー・ナイツ」作品情報
愛する父親を亡くし、大きな喪失を抱えたまま立ち直れない少年の人生を大きく変えた、ひと夏の経験。美しい海辺の町での初めての恋、クールで危険な仲間との友情、裏切りーー主演に今最も輝いている若手俳優ティモシー・シャラメを迎え、気鋭の映画製作スタジオA24が贈る、甘く、危うい青春映画は、まさに<HOT SUMMER NIGHTS(熱帯夜)>にふさわしい一作。
「HOT SUMMER NIGHTS/ホット・サマー・ナイツ」Hot Summer Nights
8月16日(金)より全国公開
出演/ティモシー・シャラメ、マイカ・モンロー、アレックス・ロー
監督/イライジャ・バイナム
配給/ハピネット
© 2017 IMPERATIVE DISTRIBUTION, LLC. All rights reserved.