メナ・マスード
プロフィール
1991年9月17日生まれの27歳。半年にわたるオーディションを経て「アラジン」のタイトルロールに抜擢されたシンデレラボーイ。これまでは「トム・クランシー/CIA分析官ジャック・ライアン」など海外ドラマで主に活躍していていたが、今後はブライアン・コックス共演の『ストレンジ・バット・トゥルー』などの劇場公開作品も目白押し。
マスードにときめく理由
妥協を許さない努力家
彫りの深いエキゾチックな顔立ちで『実写版アラジンにぴったり!』と絶賛されたマスード。ファンの評価をますます高いものにしたのが、そのロマンチックな美声とダンスのキレだ。じつはこれまで歌やダンスの経験はほぼなかったものの、本作のために一年以上前から猛特訓を積んだのだとか。そんな努力家な一面がステキ♡
どんなミュージカル・シーンよりも”ホール・ニュー・ワールド“に最も時間を費やしたんだ
日本で5週連続週末興行成績ナンバーワンを獲得、令和公開作品として初の興行収入100億円を突破した「アラジン」。その主演俳優として一躍脚光を浴びているのがメナ・マスードだ。これまで映画界ではほぼ無名の存在だった彼は、約半年にわたるオーディションを経てこの運命の役を手にし、決定前は4000人程度だった公式インスタグラムのフォロワー数は、今では200万人を超えるまでに急増した。エキゾチックで端正なルックス、アクションやダンスを自らこなす身体能力、オリジナル版を思い起こさせる伸びやかな歌声。今となっては彼以外のアラジンは考えられないだろう。
──最初にアラジン役に選ばれたと知ったときはどんな状態になりましたか?
そのとき僕は別の映画の現場にいたんだけど、悲鳴を上げて叫んでしまったよ(笑)。とても興奮した。しばらくそれを秘密にしないといけなかったから、誰にも何も言えなかったけど、それはドリーム・カム・トゥルー(夢の実現)だったよ。それに僕はウィル・スミスの映画を見て育ったんだ。よく友だちと集まって「バッド・ボーイズ」や「インデペンデンス・デイ」といった彼の映画を見ていた。だから彼と仕事をすることもまたドリーム・カム・トゥルーだったね。
──アラジンのどんなところが好きですか?
アラジンはサバイバー(逆境に強い人)であり、ファイターなんだ。彼は小さいときから両親なしに育ち、ストリートで生き残るために戦わないといけなかった。そして最後に、彼は本当の自分を保ち続ける。自分が愛する人々のために多くの犠牲を払う。彼は男性がどうあるべきかの良い見本となっていると思う。アラジンには愛すべき点がたくさんあるよ。
──名曲“ホール・ニュー・ワールド”の歌唱シーンはとても見事でしたね。
サンキュー。僕らは実際ほかのどんなミュージカル・シーンよりも、“ホール・ニュー・ワールド”に最も時間を費やした。あのシーンだけに約2週間費やしたんだ。あのシーンにおける僕とナオミ・スコット演じるジャスミンの関係性が正しく映るようにしたかった。二人のキャラクターの間にあるコネクションにフォーカスしたんだよ。
──本作ではあなたのダンスも高い評価を受けていますが、踊りのシーンは楽しめましたか?
僕は「ステップ・アップ」を見て育ったんだ。あれは僕の世代にとって最高のダンス映画だよ。その振付師ジャマール・シムズが「アラジン」の振付も務めているんだ。彼と組めるなんて本当にアメージングだったよ。ダンスでおもしろかったのは、アラジンがジーニーに操られるシーン。
僕は事前に振付をマスターしていたけれど、そこへガイ(リッチー監督)が、操り人形の紐を使うというアイデアを思いついた。僕はそれをつけられて、実際に操られていたんだよ。あれは本当に楽しかったな。ガイも楽しんでいたよ。撮影はそんなふうにいつも楽しさに満ちていたんだ。
──本作に出演していちばん誇りに思っていることは何ですか?
僕はこのキャストが人種の多様性に富んでいることをとても誇りに思っている。映画を見に行って、その作品にさまざまな人種が出ていた、というのは、めったにないことだよ。子どもの頃の僕は、そういう体験ができなかった。
だから、このキャストとそれを実現させてくれたガイ、そしてディズニーのことをとても誇りに感じるんだ。今の少年や少女たちは、この映画を見て、自分みたいに見えるキャラクターに出会えるんだからね。
全世界興行収入10億ドルを突破
「アラジン」
名曲“ホール・ニュー・ワールド”を生んだディズニーの名作アニメーションを実写映画化。自分の居場所を探す青年アラジンと王女ジャスミン、“ランプの魔人”ジーニーの運命の出会いと冒険を描く。