観る者を幸せな気持ちで満たす、誰もが初めて味わう〈至福の〉ミステリー
本作は、世界中を温かな感動で包んだヒューマンドラマ『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』と、その続編『マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章』、そして2017年度の賞レースを席巻し、アカデミー賞®2部門とゴールデン・グローブ賞4部門を受賞したのも記憶に新しい衝撃のサスペンス『スリー・ビルボード』を世に送り出した一流プロデューサーたちが、新たな挑戦を結実させた話題作。
今度の作品は、イギリス海峡に浮かぶガーンジー島を舞台にした物語。1946年、終戦の歓びに沸くロンドンに暮らす作家のジュリエットは、一冊の本をきっかけに、“ガーンジー島の読書会”のメンバーと手紙を交わすようになる。大戦中、英国で唯一ナチスドイツに占領されたチャネル諸島の一つであるガーンジー島では、読書会と創設者であるエリザベスという女性の存在が彼らの支えだった。本が人と人の心をつないだことに魅了されたジュリエットは、読書会について記事を書こうと島を訪ねるが、そこにエリザベスの姿はなかった。メンバーと交流するうちに、ジュリエットは彼らが重大な秘密を隠していることに気付く。やがて彼女は、エリザベスが不在の理由にたどり着くのだが──。
主人公の女性作家ジュリエットには、『シンデレラ』で主演を務め、その美しさと愛らしさで世界中を虜にしたリリー・ジェームズ。彼女を始め、マシュー・グード、ペネロープ・ウィルトン、ジェシカ・ブラウン・フィンドレイら、英国の傑作TVシリーズ「ダウントン・アビー」で人気と実力を確立したキャストが出演。ジュリエットに手紙を送ったドーシー役には、「ゲーム・オブ・スローンズ」シリーズのミキール・ハースマン、更には『さざなみ』のトム・コートネイが読書会メンバーとして顔を連ねる。監督は『フォー・ウェディング』の名匠マイク・ニューウェル。
ジュリエットがひとつ謎を解くたびに、読書会のメンバーとの絆がまたひとつ結ばれていく。すべての謎が解けた時、観る者の心をあふれんばかりの幸せな気持ちで満たす、誰もが初めて味わう〈至福の〉ミステリーだ。
今回解禁されたのは、主人公の作家ジュリエット(リリー・ジェームズ)が、憧れのドレスに身をつつみ、上流階級の人々が集う賑やかなパーティーに参加するシーン。
第二次世界大戦終結の歓びに沸くロンドンで暮らすジュリエットは、戦争で両親を亡くした寂しさを抱えながらも、作家として活躍。私生活では、アメリカ人の裕福な恋人のマーク(グレン・パウエル)に支えられ、順風満帆かのように思える彼女だった。しかし、パーティーではふと糸の切れた風船の行方を眺めながら、雑談に沸く人々に対して「トンネルを抜けたらいきなりお祭り」と、冷めた気持ちに気づく。
“ガーンジー島の読書会”のメンバー、ドーシーと手紙を交わすようになってから、戦時中、ナチスドイツに占領されていたガーンジー島で、その読書会と創設者であるエリザベスという勇気あふれる女性の存在が、彼らを支えていたというエピソードを知り、感銘を受けたジュリエット。本が人と人の心をつなぐことに魅了されたジュリエットは、読書会についてタイムズ紙に記事を書こうと島を訪れる決意をするのだった。
『シンデレラ』で主演を務め、その美しさと愛らしさで世界中を虜にしたリリー・ジェームズが、本作では、あふれる好奇心とまっすぐな気持ちのままに未来へと進むジュリエットを生き生きと等身大で演じ上げ、観ているだけで心が晴れやかになるキャラクターを作り上げた。
クラシカルなデザインのお気に入りのドレスに身を包み、輝きを増すジュリエット。そして1940年代のイギリスの華やかなパーティーシーンの映像と音楽を背景に、揺れ動く気持ちを隠し切れないジュリエットの注目のシーンとなっている。
ガーンジー島の読書会の秘密
2019年8月30日(金)、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
配給:キノフィルムズ/木下グループ
©2018 STUDIOCANAL SAS