マレーシアの伝説的監督 ヤスミン・アフマドの長編第2作『細い目』が初の劇場公開として2019年10 月11 日(金)より全国順次公開することが決定。あわせてポスタービジュアルが解禁された。

普遍的なラブストーリーであり、家族の愛情や友情を描く普遍的な人間ドラマ

2009 年7 月25 日に、わずか51 歳の若さで亡くなったマレーシアのヤスミン・アフマド監督。日本では東京国際映画祭をはじめとする映画祭上映や自主上映を重ねてたくさんのファンに愛され、2017年に代表作『タレンタイム〜優しい歌』(09)が初の劇場公開となってロングランヒットを記録した伝説の監督である。

そのヤスミン・アフマド監督がデビュー長編のテレビ映画『ラブン』(03)に続き、初めて手がけた劇場用長編映画『細い目』が、ヤスミン没後10 周年を記念して、待望の全国劇場公開となる。

香港の映画スター・金城武が大好きなマレー系少女オーキッドは、露店で海賊版の香港映画のVCDを売る中華系の少年ジェイソンと出会い恋に落ちる。民族や宗教の違いを越えて、2 人は惹かれ合う。しかし、ジェイソンの秘密が明らかになり…。

「細い目」とは、中華系の目が細いことをからかうマレーシアの言い方。この映画をきっかけに、チャーミングな目と価値観さえも変えたという。

本作は、普遍的なラブストーリーであり、家族の愛情や友情を描く普遍的な人間ドラマであるとともに、一方で、民族や宗教が異なる男女の恋という、当時マレーシア映画が描こうとしなかった題材をとりあげ、ヤスミン監督の強い意志が感じられる作品となっている。

また、ヤスミン作品のミューズ シャリファ・アマニは本作がデビュー作。後にシャリファ・アマニを主役に迎え『アジア三面鏡 リフレクションズ』の短編『Pigeon 鳩』をマレーシアで撮影した行定勲監督は、ヤスミンの映画がきっかけでマレーシアで映画を撮りたいという想いに駆られた、と話し、本作について「はじめて東京国際映画祭で目にしたときの衝撃を今でも覚えている」とコメ
ントを寄せている。

また、本作は2004 年マレーシア・アカデミー賞でグランプリ、監督賞、脚本賞、新人男優&女優賞など6 部門を独占。第18回東京国際映画祭でも最優秀アジア映画賞を受賞し、ヤスミンの名前を一躍、世界に知らしめた記念すべき一作である。

細い目
2019年10 月11 日(金)アップリンク吉祥寺、アップリンク渋谷ほか全国順次公開
配給:ムヴィオラ

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