スカーレット・ヨハンソンとアダム・ドライバーが夫婦役で共演
本作は、女優のニコール(スカーレット・ヨハンソン)とその夫で監督兼脚本家のチャーリー(アダム・ドライバー)の、結婚生活への葛藤と離婚に向けた心情を描く。うまく行かずにすれ違う2 人は円満な協議離婚を望んでいたが、これまで閉じ込めてきた互いに対する積年の憤りが露わになって衝突、離婚弁護士を雇って争うことになる。決別するのか? それとも新しい関係を模索するのか? 2人は大きな選択を迫られることになる。
配信に先駆け、第 76 回ヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門への正式出品、また第44 回トロント国際映画祭のSpecial Presentations部門、第57 回ニューヨーク映画祭のセンターピース作品に選出されている話題作だ。
このたび本作の予告編として、異例となる2 つの予告編とビジュアルが同時に解禁された。これは夫チャーリーから妻ニコールへ、そして妻ニコールから夫チャーリーへとそれぞれの目線から“相手の好きなところ”を語った予告編となっており、ひとつの物語が多面的に展開していく斬新な予告編となっている。
一つは『ニコールのいいところ』編。夫チャーリーが妻の好きなところを列挙していく。ダンスがうまい。子どもと本気で遊ぶ。贈り物のセンスがいい。映像は、愛し合っていた二人の幸せな風景を映し出していく。しかし後半になると一転、ふたりの口論の様子が捉えられ、ついには法廷で向き合うまでが収められている。
もう一つは『チャーリーのいいところ』編。こちらは反対に妻ニコールが夫の好きなところを列挙していく。良き父である。映画で泣く。好みがはっきりしている。しかしこちらも後半の映像では仲睦まじかった二人がいつの間にかすれ違っていく。最後は、妻の『話し合おう』という言葉に夫が『いいよ』と返答。しかし気まずい沈黙が流れ、夫が『何から?』が訪ねるところで終わる。
併せて解禁された2枚のビジュアルも、ニコールのシルエットにはロサンゼルスの景色が、そして、チャーリーのシルエットにはニューヨークの景色があり、2人の気持ちのすれ違いを想起させる。
監督と脚本は、「イカとクジラ」でアカデミー賞ノミネート経験を持ち、独自の作風で映画ファンの人気も高いノア・バームバック。妻ニコール演じるのは3年連続ゴールデングローブ賞ノミネートの人気女優スカーレット・ヨハンソン、夫チャーリー役は「スター・ウォーズ」シリーズのアダム・ドライバー、さらにローラ・ダーン、アラン・アルダ、レイ・リオッタなど実力派俳優たちとの競演にも注目だ。
また、グラミー賞のみならず、アカデミー賞やエミー賞の常連でもあるランディ・ニューマンが音楽を担当。アカデミー賞の前哨戦となる映画祭でどのような評価を得ていくのか? 世界中の映画ファンの注目が集まっている。
Netflix オリジナル映画『マリッジ・ストーリー』
2019年、冬 全世界同時配信予定