「ゲット・アウト」でアカデミー賞脚本賞を受賞したジョーダン・ピール監督(兼脚本・共同製作)の最新作。自分にそっくりな分身をテーマにした恐怖を描くサプライズ・スリラー「アス」。平和な一家を襲う不気味な彼らの目的は?そしてその驚くべき正体とは?2019年9月6日(金)公開の新作映画をご紹介!

ウィルソン家の母アデレード役を演じるルピタ・ニョンゴへインタビュー

演じていて自分が怖くなることが何度もあったわ!

本作でアデレードと彼女のドッペルゲンガーともいえるレッドの二役を演じ分けているルピタ・ニョンゴ。最初に脚本を読んだ時は驚いたという。

『「これ凄い!一体何なの?」って読み終えた途端に言葉が漏れたわ。最初は読むのが怖かったけど、途中で止まらなくなったの。このストーリーには目に見える以上の何かがあるということが確実に伝わってきた。監督と電話で会話して、その奥深さが何なのか理解できたわ』

一人二役はかなりの挑戦だったともいう。

『アデレードとレッドを演じ分けるのに、身体的な特徴の違いを出す必要があったの。アデレードはダンスを習ったことがある設定でダンスの練習もしたわ。監督は二人の特徴を“女王”と“ゴキブリ”と表現していたの。

レッドを演じていた時の私を、いつもは仲良しの共演者たちは避けていたかも。彼女を演じるシーンが終わるとスタッフからも安堵のため息が聞こえたくらい。なかなかの経験よ(笑)。そういうキャラクターを演じることは普段抑えている感情と向き合うことになるので、カタルシスもあったわ。でもアデレードを演じるのも楽しかった。ジョーダン(監督)がレッドを演じてくれたシーンもあったのよ。「私ってあんな?」って思ったわ(笑)』

とはいえ、撮影が終わってからもなかなか役から抜け出せなかったとか。

『最初にジョーダンから「これから君は相当疲れることになるよ」と釘を刺されたのだけど、そのとおり毎日消耗しきっていたわ。ある意味役柄をうちに持ち帰って考える時間もないほど!撮影中に自分で自分が怖くなることが何度もあったの!』

制作ストーリーでもっとコワさに浸る…!

CHECK1:ピール監督はホラー・マニア

ホラー・マニアのジョーダン・ピール監督の好きなこの系列の作品は「ローズマリーの赤ちゃん」「エルム街の悪夢」などが挙げられているが、ルピタ・ニョンゴに『参考にすべき』と渡してくれたメモには「鳥」「エイリアン」「シャイニング」「愛と死の間で」「箪笥」などが挙げられていた。中でも「エイリアン」は監督にとって特別な映画なのだとか。

画像: 撮影合間のピール監督

撮影合間のピール監督

CHECK2:ドッペルゲンガーは恐怖の源

本作の主人公一家ウィルソン・ファミリーのドッペルゲンガーとなる一家はここで“デザード”と呼ばれている。ピール監督は『ドッペルゲンガーは常に恐怖の源だ』と言う。『人間が感じている死の必然性と繋がっているからだと思う。あらゆる神話を通してドッペルゲンガーは悪兆や自身の死の暗示として描かれている』とこの概念を説明している。

画像: CHECK2:ドッペルゲンガーは恐怖の源

アス

2019年9月6日(金)公開

原題/ 私たち/アメリカ /2019/1時間56分
配給/東宝東和

監督/ジョーダン・ピール
出演/ ルピタ・ニョンゴ、ウィンストン・ デューク、エリザベス・モス、ティム・ハイデッカー、シャハディ・ライト・ジョゼフ、エヴァン・アレックス
©2018 UNIVERSAL STUDIOS ©Universal Pictures

Produced by.....................Jordan Peele, Sean McKittrick, Jason Blum, Ian Cooper
Directed & screenplay by......Jordan Peele
Director of photography...Michael Gioulakis
Music by...........................Michael Abels

CAST

Adelaide Wilson/Red.........Lupita Nyong’o
Gabe Wilson/Abraham......Winston Duke
Kitty Tyler........................Elizabeth Moss
Josh Tyler........................Tim Heidecker
Zora Wilson/Umbrae...Shahadi Wright Joseph
Jason Wilson/Pluto..................Evan Alex

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