あなたの映画愛が試される究極の映画体験
その邦題を聞いただけで映画ファンの誰もが爆笑する究極のカルト・ムービーにしてロッテン・トマト0%という驚異の満足度も輝かしい『死霊の盆踊り』、そしてティム・バートン監督の『エド・ウッド』でもその誕生過程が笑いと涙で描かれた“史上最低の映画監督” エドワード・D・ウッド・Jrの最高傑作『プラン9・フロム・アウタースペース』。
この“サイテー映画”の2大金字塔が、『死霊の盆踊り』の名づけ親であり、『ムトゥ 踊るマハラジャ』、『処刑人』などの話題作を日本へ紹介したことでも知られる映画評論家・江戸木純の総合プロデュースによる<サイテー映画の大逆襲2020!>と銘打ち、令和最初の年越し、再びスクリーンにHDリマスター&総天然色版で奇跡の復活を遂げることが決定した。
驚くほど緩くいい加減な演出と台本棒読みのダイコン演技、大仰でナンセンスなセリフの数々、説得力皆無の大胆なストーリー、女幽霊たちが狂ったように踊り続けるトップレスダンスの無間地獄、ダサ過ぎる衣装とチープな特撮…、芸術的なまでの凡庸さのスペクタクルに、バッドテイストと間抜けのオンパレード!
全編を貫く哀しいまでの才能の欠如にもかかわらず、しかし、そこには映画への愛が濃厚に満ち溢れ、やがてそれは見る者を恍惚とさせ、信じられない快感と爆笑の渦に陶酔させる。これぞ、あなたの映画愛が試される究極の映画体験! この2作をスクリーンで見ることは、まさに一生の語り草、これを見ずして映画を語ること無かれ!!
『死霊の盆踊り』は、製作から54年ぶり、87年の日本初公開から32年ぶりのリバイバル。
満月の夜、真夜中。人気のない荒れ果てた墓地。黒衣の男が棺桶の中から目覚める。男は夜の帝王クリスウェル。クリスウェルは闇の女王に命じて、不幸な死を遂げた女たちの浮ばれない霊を呼び出す。次々と蘇った女たちの霊は、豊満な肉体を揺らしながら墓場でヌードになり、踊り狂うのだった。ホラー小説家のボブは小説のインスピレーションを得ようと恋人のシャーリーを連れて夜のドライブをしていたが、事故を起こして墓場に迷い込んでしまう。やがて二人はミイラ男と狼男に拉致されて囚われの身となり、墓石に縛り付けられて死霊たちの裸踊りを延々と見せられることになる…。
『プラン9・フロム・アウタースペース』は、製作から60年、デジタル・カラライズドによる“総天然色版”での日本初公開。
アメリカの各地で空飛ぶ円盤が目撃される。それは、軍拡競争で自滅の道をたどる人間たちに警告するために外宇宙からやってきた宇宙人の乗った円盤だった。宇宙人は合衆国政府にコンタクトを試みるが、軍上層部は平和のメッセージが理解できずに拒絶、逆に円盤を攻撃してしまう。宇宙人は仕方なく、墓場に眠る死者を蘇らせて人間を驚かせ、地球を征服する<第9計画>を発動する…。
2作品とも製作時の撮影監督が設計したビスタサイズによる日本初DCP上映となる。
死霊の盆踊り
2019年12月28日(土)より、シネマカリテにてロードショー
©1965 Astra Productions, under license from Vinegar Syndrome
プラン9・フロム・アウタースペース
2020年1月11日(土)より、シネマカリテにてロードショー
©Legend films.
配給:エデン