動物パニック映画のトレンドはサメじゃない、ワニだ!!!
動物パニック映画の定番といえばサメ。だけど結局は、海に入らなければいいわけだからね(空から降ってきたりするサメ映画もあるけど、それはさておいて)。ところがヤツらは水中でも陸でも襲いかかってくる。その巨大さ、獰猛さはサメよりすさまじい。そう、ワニだ!
実家に帰ったらワニがいた。──フロリダあるあるより。ホントかよ。でもそういうお話だから。巨大ハリケーンのせいで町は水没状態、そしてガバガバと襲いかかってくる凶暴なワニの群れ。
ワニ襲来の恐怖をあの手この手でこれでもかと見せる、これぞ動物パニック映画の醍醐味!をたっぷり味あわせてくれる「クロール ―凶暴領域―」。なんでこんなに怖いかというと、まず監督がアレクサンドル・アジャ!「ミラーズ」とか「 ヒルズ・ハブ・アイズ」とかホラーの名手だけど、ここでは「ピラニア3D」の監督と言おう。あの映画の面白さがさらにグレードアップしたのが本作だ。
そしてプロデューサーがなんとあのサム・ライミ!今さら説明不要のマスター・オブ・ホラー。「死霊のはらわた」「スペル」の監督、そして息もできない「ドント・ブリーズ」のプロデューサー。この二人のタッグは全米を大熱狂させ。この夏、「トイ・ストーリー4」「スパイダーマン:FFH」に次ぐ第3位の週末興収を記録。思いっきり低予算映画にもかかわらず、だ。
アジャ監督とサム・ライミの師弟愛に満ちたコメントを紹介
アジャ監督は語る。「サムのおかげでビジョンを固めることができた。どれだけ見せるべきか、ワニが見づらいのをどう解消するか、僕がやりたいことと、現実と折り合いをつけてくれました」
そしてサム・ライミ。「プロデューサーとしての僕の役割は、アレックス(アジャ)の相談役というか。味方ですね。たまに問題が発生すると、僕も提案しましたし、彼が僕の意見を聞いてくる、といったこともありました。でも、僕の考えがどうこうではなくて、全てアジャを支えるためです。僕は彼のスタイルをできるだけ応援して、彼のビジョンを具現化することに努めました」
ちなみに製作開始当初、アジャ監督に「一番好きなワニ映画は?」と聞かれたサム・ライミが「ジュラシック・パーク」と答えたことで、二人は意気投合したそう。しかし、二番目に好きなワニ映画とか三番目に好きなワニ映画とか、そんなにあるかい?
ということで、ホラー映画が好きな人、動物パニック映画が好きな人、「パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊」でカヤ・スコデラリオのファンになった人(オレだ)、にはおススメの一本。
『クロール ―凶暴領域―』
10月11日(金) 全国ロードショー
配給:東和ピクチャーズ
(C) 2019 Paramount Pictures Corporation. All rights reserved.