フランスで200万人を動員した世界的ヒット作『ぼくの好きな先生』や『パリ・ルーヴル美術館の秘密』などで知られ、フレデリック・ワイズマンらと並ぶ現代ドキュメンタリー最高峰の一人、ニコラ・フィリベール監督。小さくも多様な日常の中にあるかけがえのない瞬間を優しさに溢れた眼差しで捉えてきた彼の、11年ぶりとなる待望の日本公開作が『人生、ただいま修行中』だ。
舞台はパリ郊外の看護学校。まだ頼りになるとは言い切れない。けれど誰かのために働くことを選んだ看護師の卵たち。つまずき、時に笑い、苦悩しながら成長していく彼らの姿は、いつしか今を生きる私たちの物語へとつながっていく。誰もが、初めてを経験し、失敗しながら生きていく。人生は学びと喜びの連続であることを教えてくれる感動の奮闘ドキュメンタリー。
本作の公開を記念して、ニコラ・フィリベール監督の11年ぶり7度目となる来日が決定。さらに、2020年東京オリンピック公式映画監督への就任も話題の河瀨直美監督を対談ゲストに招き、トークイベント付き特別試写会が開催されることが決定した。
河瀨監督が1997年に行われた第50回カンヌ国際映画祭にて、『萌の朱雀』でカメラ・ドール賞(新人監督賞)を史上最年少の27歳で受賞したとき、審査員の一人を務めていたのがニコラ・フィリベール監督だったという縁があり実現したこのイベント。
カメラ・ドール後、河瀨監督は、2007年に『殯(もがり)の森』でグランプリを受賞、2013年に同映画祭コンペ部門の審査委員を日本人監督として初めて務め、2015年には、「ある視点」部門のオープニングを『あん』が飾り、2017年には『光』がコンペティション部門にノミネートされるなど、同映画祭で輝かしい功績を重ねてきた。その礎ともいえる最初の受賞を後押ししたニコラ監督と、今回、2007年のカンヌ映画祭以来12年ぶりの再会を果たす。
そんな二人の豪華対談が実現する本イベントでは、ドキュメンタリー作品も手がける河瀨監督の本作についての感想や、97年のニコラ監督はじめとする審査員からのカメラ・ドール賞授与がその後の映画監督人生でどのように背中を押したか、また、看護学生たちの奮闘と成長を映した本作を通じ、国際舞台で活躍するお二人から、今を生きる私たちへ向けたエールなどが語られる予定。
なお、参加者は、配給会社ロングライドの公式HPで登録できるモニター会員などから抽選で招待される。
ロングライド モニター会員募集ページ
【ニコラ・フィリベール監督来日記念 特別試写会 開催概要】
日時:10月10日(木) 18:30開場/19:00開演
*上映時間:105分 *上映前トークイベント実施予定
場所:日本シネアーツ試写室 (東京都新宿区市谷本村町2-5 AD市ヶ谷ビル B1)
登壇(予定):ニコラ・フィリベール監督、河瀨直美監督
人生、ただいま修行中
2019年11月1日(金) 新宿武蔵野館 他全国順次公開
配給:ロングライド
©️Archipel 35, France 3 Cinéma,Longride -2018