オトコたちの嘘を見抜きながらヒロインが真実の愛を見つける新感覚“恋愛ミステリー”映画『ダウト~嘘つきオトコは誰?~』。
今作で商社勤務のエリートで25歳の爽やかな青年・唯川至を演じた稲葉友のインタビューをお届けする。

友人や知人、家族の話を楽しそうにする人が好きです

ーー新感覚謎解きアプリ「ダウト~嘘つきオトコは誰?~」を原作とした今作のお話を頂いた時の感想から教えていただけますか。
「携帯アプリゲームの映画化というのは珍しいなと思いました。お話を頂いてから実際にゲームもやりましたし、そのあと台本を読んだらミステリーとラブストーリーが同じ強さで描かれていて、そこも凄く特殊に感じて興味深かったです。大抵の作品はミステリーを9割描いたら残りの1割で人間模様や恋愛を描いたりしますけど、今作はそうじゃなくてどちらも同じぐらいの割合というのが凄いなと。流れをひっくり返すためのギミックとして“嘘”を使うのではなく、次から次へと“嘘”が暴かれていくという怒濤の展開で。こういう映画はなかなかないですし、ミステリー要素と恋愛要素が両方きっちり盛り込まれていて面白い台本だったので、“どんな作品になるのかな?”と現場に入るのが楽しみでした」

ーー爽やかな好青年の唯川くんを演じるにあたりどんなことを大事にしましたか?
「真っすぐさは大事にしました。ネタバレになるので詳しいことは言えませんが、彼みたいに幼い頃から長年に渡ってずっと同じ思いを持ち続けて生きている人って珍しいじゃないですか。そこを異常ととるかはまた別として、僕としては唯川の“真っすぐさ”を凄く意識して演じていました」

画像1: 友人や知人、家族の話を楽しそうにする人が好きです
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ーー堀田茜さん演じる主人公の香菜は“嘘をつく人は絶対に嫌”というポリシーで婚活に参加した男性を見極めていきますが、稲葉さんは女性に対して“こういう人は絶対に嫌”と思うポイントはありますか?
「友人や知人、家族の話を楽しそうにする人が好きなので、その真逆…いわゆる悪口とか、そういうのが多い人は嫌です。あと、例えば飲み会の席で一人だけスーンとしている人もあまり得意じゃなくて…(苦笑)。普段からおしゃべりが苦手な人だとわかっていれば全く気にならないんですけど、いつもはよくしゃべるのにその日だけ何故か全くしゃべろうとしない人を見ると“なんで?”と思ってしまいます」

ーー逆に“こういう人が好き”というポイントはありますか?
「一緒にいて自然と話が展開していく人が理想です。それから、できれば僕のつまらない話も聞いて欲しいですし、相手にもどんなことでもいいから話して欲しいです」

ーー今作の話に戻りますが、男性キャストが多い今作ですが、共演者の方とのエピソードで印象に残ったことは何かありますか?
「最初の名刺交換のシーンなどは男性キャストみんなでワイワイしていたのを覚えています。中でも印象に残っているのは、間宮役の岩永徹也くん。彼は英語も堪能だし世界人口上位2%のIQを有する人達の団体の会員になれるほど頭の良い方で、自分でクイズの問題を作ってしまうほどのクイズ好き。現場でも色んなクイズを出してくれて、それをみんなで解いたりして楽しかったです。ああやって打ち解ける機会を作れるのっていいなと思いました」

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ーー完成をご覧になってみていかがでしたか?
「展開を知っているので映画に対して何かを思うというよりは、何より香菜の“ダウト!”がキレッキレで良かったです。“あれ? ダウトってこんなに序盤からバタバタと続いたっけ?”と、台本を読んだ時よりも展開が速く感じられて驚いたというか」

ーー途中から“ダウト!”待ちしてしまいました(笑)。
「わかります(笑)。“ダウト!”なんて言う機会ないですし、言うとしてもトランプをやっている時ぐらいですよね。想像以上にお見事な“ダウト!”でした」

ーーここからはSCREEN ONLINE読者のために稲葉さんがご覧になった映画のお話を伺いたいのですが、最近観て面白かった作品を教えて頂けますか。
「最近というわけではないんですけど、『アベンジャーズ/エンドゲーム』は面白かったです。シリーズものの強みを最大に生かしつつもヒーロー達のカッコ良さや人間の弱さなどしっかりと描いていて、“そりゃあ観たあとみんなアツく語りたくなるよ”と思いました。白人のヒーローから黒人のヒーローへと継承される展開も良かったですし、女性だけのヒーローが勢揃いした画は“カッコよすぎる!!”と興奮しました。僕も仮面ライダーという日本のヒーローを演じさせて頂いたことがありますけど、やっぱりヒーローっていいなと改めて感じました」

ーー読者にオススメの映画があればご紹介頂けますか。
「以前トランスジェンダーの役を演じたことがあるんですけど、役作りのために『リリーのすべて』を観たら主演のエディ・レッドメインの演技が凄くて引き込まれました。あと、実際に性別適合手術を受けた人物の描き方が生半可なものじゃなかったのにも驚きました。それから、LiLiCoさんに薦めて頂いた『幸せなひとりぼっち』というスウェーデン映画も素晴らしかったです。頑固で孤独なおじいちゃんがある日自殺を図るんですけど、向かいに越してきたイラン人家族のバタバタに巻き込まれて全然死ねないんです。そこから徐々にそのおじいちゃんが変わっていく話で、凄く面白い作品なので是非ご覧頂きたいです」

ーー好きなハリウッド俳優はいますか?
「僕が一番最初にお芝居をしたのが『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』の日本語吹替えの声優だったんですけど、公開時に日本で行われたプレミアに呼んで頂いて主演のローガン・ラーマンにお会いしたんです。人生で初めて会ったハリウッド俳優がローガンなので、ずっと気になる存在というか。それ以来、彼が出演する作品はチェックするようにしていて、中でも好きなのがローガン主演の『ウォールフラワー』。この映画も凄く良いのでオススメです!」

(インタビュアー・文/奥村百恵)

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【ストーリー】
彼氏の浮気発覚をきっかけに婚活パーティーに参加した会場で、 さまざまなタイプのハイスペックな10人のオトコたちと出会うヒロイン・桜井香菜(堀田茜)。
しかし、 その中の9人は嘘つきオトコだった!
カレらとデートを重ね、 嘘の証拠を見つけ出し、 嘘を見抜きまくる!香菜はたった1人の真実のオトコを見つけられるのか…?

『ダウト~嘘つきオトコは誰?~』
10月4日(金)よりシネ・リーブル池袋ほか全国順次ロードショー
監督:永江二朗
脚本:鹿目けい子
出演:堀田茜/稲葉友
   西銘駿、岩永徹也、佐伯大地、三津谷亮、藤田富
   水石亜飛夢、牧田哲也、永山たかし
   玲央バルトナー、松熊つる松、金時むすこ、小西麗菜
   VAMPIRE ROSE/久保田悠来/鶴見辰吾
原作:ボルテージ「ダウト~嘘つきオトコは誰?~」
配給:キャンター、スターキャット 
© Voltage  ©2019映画「ダウト~嘘つきオトコは誰?~」製作委員会

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映画「ダウト〜嘘つきオトコは誰?〜」予告

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