是枝裕和監督の最新作『真実』で母娘を演じた、フランス映画界の大女優カトリーヌ・ドヌーヴとジュリエット・ビノシュが揃って来日、2019年10月3日(木)に実施されたジャパンプレミアに登壇した。

宮本信子・宮﨑あおい・佐々木みゆが感動の初対面!

昨年、『万引き家族』で日本映画21年ぶりの快挙となるカンヌ国際映画祭の最高賞“パルムドール”を受賞した是枝裕和監督。今や世界中で新作が待ち望まれる是枝監督の、長編14作目となる最新作で、日本人監督としては初の快挙となるヴェネチア国際映画祭コンペティション部門オープニング作品として華々しいワールドプレミアを行った映画『真実』が10月11日に日本で公開となる。

この度、“フランス映画界の至宝”であり、本作で母娘(おやこ)を演じた、カトリーヌ・ドヌーブとジュリエット・ビノシュが揃って来日し、10月3日ジャパンプレミアに出席。当日は、是枝監督作品初となる日本語吹替版、で声優を務めた宮本信子(カトリーヌ・ドヌーブ)、宮﨑あおい(ジュリエット・ビノシュ)、佐々木みゆ(クレモンティーヌ・グルニエ)も登壇し、はるばる日本へやってきたドヌーヴとビノシュに花束を贈呈。

画像: 宮本信子からカトリーヌ・ドヌーヴへ花束が

宮本信子からカトリーヌ・ドヌーヴへ花束が

ファビエンヌ役を演じたドヌーヴは、「皆様、こんにちは。本日はこの場に訪れられたこと、皆様に映画を紹介できることを大変嬉しく思います。この作品はフランスで撮影された映画ですが、今日はヴェネチア国際映画祭などを巡った本作が、初めて是枝監督の母国である日本の観客の前で上映される、ジャパンプレミアです。」と日本のファンへご挨拶。
続いてファビエンヌの娘、リュミ―ル役を演じたビノシュは「”コンニチハ” 本当にここへ来ることができて、嬉しく思っています。特にカトリーヌとは強い結びつきを持って、演じることができました。彼女のような母を持つことができて幸せでした。そして是枝監督とこうして皆様に映画をご紹介できることが、非常に光栄です。彼と映画を作ることが夢でしたが、その夢が実現し、東京を訪れることができました。」と日本語のご挨拶を交えながらコメント。
そして初の国際共同製作にチャレンジした是枝監督は「ありがとうございます。こんな形で二人と映画を撮るなんて、撮り始めてからも現実味がなく、夢のようなことでした。こうして完成して三人で壇上に並んでいるのが、本当に信じられないです。撮影自体もパリで楽しい時間を過ごすことができ、その様子も作品へ映っていると思いますので、ぜひお楽しみください。」とコメントした。

画像: 宮﨑あおいからジュリエット・ビノシュへ

宮﨑あおいからジュリエット・ビノシュへ

そして更に二人の来日を祝して、本作で日本語吹き替えを担当したファビエンヌ役の宮本信子、リュミ―ル役の宮﨑あおい、リュミ―ルの娘・シャルロット役の佐々木みゆが、会場へ駆けつけた!
それぞれ花束を贈呈し、「このお話を頂いてから、朝から晩まで映画を拝見しておりましたので、ドヌーヴさんに対して、どこか懐かしい方にお会いした感覚がありました。今日はありがとうございます。」(宮本)、「この場に一緒に立たせて頂けていることが本当に恐縮で、幸せな一日です。」(宮﨑)、「今日はお越しいただき、ありがとうございます。とても嬉しいです。よろしくお願いします!」(佐々木)と、二人へ感動の想いを伝えた。
実写吹き替えは初挑戦となる宮本は「初めての吹き替えのお仕事でした。声だけを入れる、だからこそファビエンヌがどのような人物なのか理解し、表現するかというのをよく考えて演じさせていただきました。」と熱い想いを持って挑戦したことを明かす。
これまでにも是枝作品に出演されたことがある宮﨑は「このお話を頂いてから、時間の許す限り作品を観て、ずっとビノシュさんを感じていたので、昨日初めてお会いしたときに、本当に涙が出てきそうになって、棒のように固まってしまった姿を監督に笑われました。声を当てていた間は、ずっとビノシュさんの気持ちを共有できていた感覚があり、すごく幸せなお仕事でした」と、心震える喜びを吐露。
佐々木は「声のお仕事は初めてだったんですけど、これはチャンスだ!って思って、頑張ってやってみたらすごく楽しくて、嬉しかったです!」と、初めてのチャレンジに満足気な様子。
是枝監督は「みゆちゃんはずっと声のお仕事をやりたいと思っていたみたいなので、僕からオファーが来た時“よし!”って思ったみたいです(笑)。宮本さんは凛とした声が良いなと思っていて、宮本さんは”自分の中にいる侍がこれは断ってはいけない!と言っているから、引き受けた”と仰っていたんですが、その侍がいてくれて良かったと思っています。宮﨑さんはビノシュさんと比べると年齢的には少し若いんですけど、これまで声のお仕事を一緒にさせていただいていて、少年からおばあちゃんまで演じ分けられる女優さんだと思っているので、迷わずオファーしました。とても良いバランスで素敵なアンサンブルができたと思いますので、吹き替え版も是非楽しんでください」と、今回のキャスティングのイメージや、吹き替え版に対する想いを語った。

最後に是枝監督が代表し、観客へ向けて「母と娘が逆転しているというシーンがあると仰っていましたが、映画の中では母と娘が、娘と母に見えたり、昔の誰かと誰かの親子関係が見えたり、色々な見え方をするように重層的に作ったつもりでいるので、劇中劇も含め、注目して観て頂けると、より楽しんでいただけると思います。」とコメント。
フランス映画界の至宝たちに加え、日本を代表する女優陣も集結し、終始華やかな空気が漂いながらイベントは幕を閉じた。

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