すべてを手に入れたベルルスコーニが唯一逃したものは最愛の妻の愛!
『グレート・ビューティー/追憶のローマ』『グランドフィナーレ』で知られるイタリアの名匠パオロ・ソレンティーノ。待望の最新作となる本作では、悪名高きイタリアの元首相シルヴィオ・ベルルスコーニをモデルに、すべてを手に入れた男の栄光と孤独を、めくるめく狂乱と絢爛の世界に映し出した。その過激にして華麗なる映像美は圧巻で、9年にもわたって首相の座につき、国民を熱狂させたベルルスコーニに重なる唯一無二の映像世界となっている。
そんな『LORO(ローロ) 欲望のイタリア』より、プール付きの豪華な別荘で、ギターの生演奏をバックにベルルスコーニが熱唱する本編映像が解禁された。
「悪い女」。
お前が私にしたことを 他の誰かにしていたら
きっと殺されていたはずさ— どうしてだと思う?
お前のような女は 私のような誠実な男とは
一緒にいられないからさ
愛する妻ヴェロニカに向かって「悪い女」を歌うベルルスコーニだが、実際にはベルルスコーニの女遊びが有名だ。
妻子がいたにも関わらず20歳年下で当時舞台女優だったヴェロニカを見初め、あらゆる手を使って彼女を妻にした。そんなヴェロニカはベルルスコーニにとって宝物のような存在であったにも関わらず、度重なる女性スキャンダルによって妻の心は次第に離れ、18歳のブロンドモデルとの熱愛報道でついに三下り半を突きつけられた。
金、権力、地位、すべてを手に入れたベルルスコーニが唯一逃したもの。それは最愛の妻の愛だったのだ…。妻や支持者の前で歌い上げる「悪い女」に込められた想いとは!? ベルルスコーニのロマンシズムとメランコリーがしみじみと滲む、本編への期待が膨らむ映像となっている。
LORO(ローロ) 欲望のイタリア
2019年11月15日(金)よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町他全国公開
配給:トランスフォーマー
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