2020年1月10日(金)の「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」ブルーレイ&DVDリリース(デジタル先行配信中)に先駆け、作品に登場する100のキーワードをレクチャーするガイド記事を4回にわたり公開。第2回はNo.27~50までのキーワードを紹介する。(解説:井上健一)
知らなくても楽しめるけれど、知っているともっと楽しい!
ワンハリ100のキーワードを徹底解説!
「ワンハリ・カルチャー・ガイド100」注記
■12/3、12/10、12/17、12/24の毎週火曜13時に更新。全4回でコンプリートとなります。
■キーワードの色はジャンルを表しています。
緑=映画 黄色=テレビ番組 赤=人物 青=音楽 ピンク=その他
27:マッカーサー・パーク
クリフが帰宅したとき、テレビから流れている歌。映像で歌っているのはロバート・グーレだが、元々はリチャード・ハリス(「ハリー・ポッター」の初代ダンブルドア校長役)が1968年に発表し、全米2位の大ヒットを記録した。演奏時間7分半の大作。
28:ロイ・ロジャース
リックの家にポスターが貼られた映画「The Golden Stallion」(49/日本未公開)に主演した西部劇スター。愛馬トリッガー(同じくポスターに名前が)とのコンビで人気を博し、“キング・オブ・カウボーイ”と呼ばれた。カントリー歌手としても活躍。
29:ハッシュ
シャロンとポランスキーがクルマでパーティーに向かう場面で流れる曲。1968年にデビューした英国のロックバンド、ディープ・パープル(第一期)のヒット曲で、全米4位を記録した。作者はアメリカのシンガーソングライター、ジョー・サウス。
30:プレイボーイ・マンション
シャロンとポランスキーが参加するド派手なパーティーの会場となった豪邸。雑誌『プレイボーイ』の創刊者ヒュー・ヘフナーが所有したことから、この名前で呼ばれた。70年代には夜な夜なセレブが集まって、乱痴気騒ぎが繰り広げられたとか。
31:スティーブ・マックイーン
プレイボーイ・マンションでのパーティーに登場するハリウッドスター。舞台となる60年代後半は、アカデミー賞主演男優賞候補となった「砲艦サンパブロ」(66)や史上初のカーアクション映画「ブリット」(68)などで活躍。脂の乗り切った時期だった。
32:ミシェル・フィリップス
フォークグループ“ママス&パパス”のメンバーで、1965年にデビュー曲「カリフォルニア・ドリーミング」が大ヒット。グループ解散後は、「デリンジャー」(73)、「華麗なる相続人」(79)などで女優として活躍。マックイーンと共にパーティー場面に登場。
33:ジェイ・シブリング
多数の作品でスティーヴ・マックィーンのヘアメイクを担当したヘアスタイリスト。元婚約者のシャロン・テートと共に、マンソン・ファミリーによる事件の犠牲者に。ブルース・リーが『グリーン・ホーネット』(66~67)に出演するきっかけを作った人物でもある。
34:サン・オブ・ア・ラヴィン・マン
ノリノリのメロディでパーティーのダンスシーンを彩るのは、60年代後半に「メディスン・マン」をヒットさせたポップグループ“ブキャナン・ブラザーズ”の楽曲。日本では「ラヴィン・マン」のタイトルでレコードが発売された。
35:コニー・スティーヴンス
テレビドラマ『ハワイアン・アイ』(59~63)のヒロイン役でアイドル的人気を博した女優。「月世界宙がえり」(66)、「グリース2」(82)などの映画にも出演している。歌手としての顔も持ち、息長く活躍中。パーティー場面に登場。