「力を使い果たした時にこそ真の美しいものが現れる」
スペイン芸術界最高の栄誉「スペイン国家舞踊賞」を26 歳の若さで受賞。 2018 年にイギリスの舞台芸術の 最高賞 「ローレンス・オリヴィエ賞」ノミネート。伝統的なフラメンコをベースにしながら、革新的なスタイルでフラメンコの世界を押し広げ、他の舞台芸術や現代アートの世界からも熱い視線を送られているロシオ・モリーナ。
3 歳でダンスに目覚め、恵まれ ているとはいえない体格をものともせず頂点に上り詰めた彼女は自らをダンサオーラ(*)と呼び、その天才的なリズム感、驚異的な身体能力、天性の芸術的感性で異次元のステージを繰り広げる。
*ダンサーとバイラオーラ(女性フラメンコダンサー)を掛けた造語
本映画は、彼女のステージの創作現場を追ったドキュメンタリー。パリのエッフェル塔を望むシャイヨー国立舞踊劇場での上演までの道のりに密着した。
仲間たちとの創作、練習、そして圧巻の本番のステージ。フラメンコ界の重鎮、ラ・チャナやフェルナンド・デ・ラ・モレーナたちとの心震えるセッション。そして、家族や本人のインタビューを通し
て、彼女の心の内側にも迫る。
世界中のファンを魅了してやまない彼女のパフォーマンスやステージはどのように出来上がっていくのか。フラメンコの枠を超えた注目を浴びながら、フラメンコの魂を持ち続ける彼女が追求するステージとは——。
予告編では、世界中のファンを魅了してやまないロシオの卓越した表現力や哲学が描写される。さらに、 「常にリスクや限界に近づこうとしている」「力を使い果たした時にこそ真の美しいものが現れる」と語る姿を映し出し、超人的なパフォーマンスの裏にある尋常ならざる努力も活写。舞踊界の次世代を担う、世界を代表するトップダンサーの神髄を垣間見ることのできる映像となっている 。
また、映画公開に合わせてロシオ・モリーナ舞踊団の来日公演も決定。 3 月 7 日(土)日本青年館ホールにて、映画でその舞台裏に迫った演目「Caída del Cielo」を日本初披露する予定だ。
衝動 世界で唯一のダンサオーラ
2020年3月13日(金)、東劇、東京都写真美術館 ホール ほか全国ロードショー
配給:トレノバ、ノーム