すべての始まりは元恋人の周辺を探るために開いたFacebook
ビノシュ演じるクレールはパリの高層マンションに暮らす50代の美しき大学教授。知性も美貌も持つ彼女を簡単にポイ捨てした年下の恋人の周辺を探るために開いたFacebook。これがすべての始まりだった。
<24歳のクララ>に成りすました彼女は、彼の友人であるカメラマンのアレックスとFBでつながり、あっという間に恋に落ちてしまう。幸福感に 包まれたまま現実が見えなくなったクレールはますますSNSにのめり込み、次第に自分の正体を明かしたい衝動に突き動かされていく。
今回、解禁された特別映像では、本編映像とともに主人公クレールについてジュリエット・ビノシュが語るところから始まる。「彼女は大学教授。夫の裏切りから人生の転落が始まる。すがるようにFacebookに救いを求め、嘘の自分を作るの」
フェイスブックに“慎重に言葉を選び、魔法が解けないように”心を砕くシーンでは、「一人で4役をこなす、まるでマトリョーシカ人形のように次々と嘘をついて、別の自分を作っていく。でも彼女にとっては真実なの。保っているつもりの平常心が、徐々に人生を狂わせていく」と語る。
精神科医のボーマン(ニコール・ガルシア)に嘘を重ねるクレールに対し「彼があなたのことを考えるときに、他の女性の顔を想像しても?」と問いかけることに対して「それが何を招くか彼女は考えない。滑稽でもいい。若さに引けを取りたくなかった。現実を拒否したのね。それはやがて社会や自分を捨てた恋人や夫への報復になっていくの。自分ではない50代のもう一人の女性の」とクレールの心情を語っている。
私の知らないわたしの素顔
2020年1月17(金)Bunkamuraル・シネマ他にて、全国順次ロードショー
配給:クレストインターナショナル
©2018 DIAPHANA FILMS-FRANCE 3 CINÉMA-SCOPE PICTURES