「共演のマーゴット・ロビーはものすごく親切で優しい」
2016年、アメリカニュース放送局で視聴率NO.1を誇る「FOXニュース」で実際に起きたスキャンダルを描いた本作。物語は、クビを言い渡されたベテランキャスターのグレッチェン・カールソンが、TV業界の帝王と崇められる同社CEOのロジャー・エイルズを告発するところから始まる。
騒然とする局内。看板番組を背負う売れっ子キャスターのメーガン・ケリーは、自身の成功までの過程を振り返り心中穏やかではなくなっていた。一方、メインキャスターの座を狙う貪欲な若手のケイラ・ポスピシルは、ロジャーに直談判するための機会を得て――。
この事件を葬ってはならないと決意した『マネー・ショート 華麗なる大逆転』のアカデミー賞受賞脚本家がシナリオを書き上げ、映画化が実現! 世界の映画賞を席巻し、話題を呼んでいる。
メーガン役には、アカデミー賞に輝いた『モンスター』を超える演技と絶賛されるシャーリーズ・セロン。本作ではプロデューサーにも志願。グレッチェンには、アカデミー賞女優のニコール・キッドマン。ケイラには、アカデミー賞にノミネートされた最旬女優のマーゴット・ロビーという豪華三大女優が勢ぞろい。
第77回ゴールデン・グローブ賞ではシャーリーズ・セロンが主演女優賞【ドラマ部門】、マーゴット・ロビーが助演女優賞にノミネート、さらに第92回アカデミー賞ではシャーリーズ・セロンが主演女優賞、マーゴット・ロビーが助演女優賞、Kazu Hiro(辻一弘)が率いるチームがメイクアップ&ヘアスタイリング賞と3部門ノミネートされた。
このたび解禁されたのは、FOXニュース社員のジェス・カーを演じたケイト・マッキノンのインタビュー映像。
ジェスはリベラル派で同性愛者であるがそれを隠しFOXニュースで働いている。番組の新顔としてやってきたマーゴット・ロビー演じるケイラに対し、先輩社員として仕事に関するアドバイスやFOXで働く心得を教えていく中で、同僚としてだけでなく友人としても関係を深めていく。
ケイラとジェスの関係についてマッキノンは「二人はユーモアがあって、それが作品の重いテーマの合間に息抜きを与えているんだと思う。でも、二人の関係だけじゃなく、全員の関係の中に、脚本全体に、ユーモアはたくさんちりばめられているの。すべてのシーンがユーモアで彩られ、そこがこの作品で気に入っているところのひとつよ」とコメディ番組出身の彼女ならではの視点でこの作品の見どころを語る。
さらに共演したロビーについて「マーゴット・ロビーはとても賢い人よ。彼女がジェイ(監督)とシーンについて話している様子を見るのはとても勉強になったわ。彼女はシーンを全体の構成で捉えるの。彼女はすばらしい女優で、映画にもとても詳しくて威圧感さえ感じるけれど、ものすごく親切で優しいの。マーゴットのその優しさが、彼女が演じるケイラというキャラクターを圧倒的な人物にしてるんだと思うわ」と絶賛。
本作のテーマについては「この物語の本当のテーマは、もしハラスメントを告発したければ、すべてを犠牲にしなければならないってことよ。仕事も、自分自身の安全も、同僚からの敬意も、同僚からの視線もね。そして堅い規律に守られている組織との関係を断ち切るのは、本当に勇気がある行動、ということを言いたいんだと思う」と、本作に込められた“ハラスメント”の実態を観客に訴えている。
スキャンダル
2020年2月21日(金) TOHOシネマズ 日比谷他全国ロードショー
配給:ギャガ
© Lions Gate Entertainment Inc.