新時代の中国映画の旗手ビー・ガン監督がその名を知らしめた初長編『凱里ブルース』の日本公開日が2020年4月18日(土)に決定。予告編、ポスタービジュアル、場面写真も一挙解禁された。

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画像1: ポン・ジュノ監督大絶賛! 中国新鋭監督の鮮烈デビュー作が公開
画像2: ポン・ジュノ監督大絶賛! 中国新鋭監督の鮮烈デビュー作が公開

「この先20年間の映画界を牽引する監督のひとり」

本作の監督を務めたビー・ガンは1989年生まれで現在31歳、中国貴州省凱里市出身の映画監督。長編デビュー作となる本作『凱里ブルース』は26歳の時に撮られた。

低予算での製作で出演者のほとんどが監督の家族や親戚、友人であり、故郷である凱里でロケを行った本作は、瞬く間に各国の映画祭で評判を呼び、スイスのロカルノ国際映画祭でワールドプレミア上映されると新進監督賞と特別賞を受賞し、各国のメディアやジャーナリストから驚きと称賛を持って向かえ入れられた。

その時の興奮を、後に新華社通信は、「過去五年で一番優れた中国国産映画」「中国映画を五十年進歩させる」と絶賛されたと伝えている。その後もフランス・ナント三大陸映画祭で中国人としては、ホウ・シャオシェン監督の『恋恋風塵』(86年)以来となる黄金の熱気球賞〔グランプリ〕を受賞、さらに中華圏のアカデミー賞とされる金馬奨では最優秀新人監督賞とFIPRESCI賞に輝くなど、その圧倒的な才能を世界に見せつけた。

すでに日本ではひと足早く、2月28日(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ渋谷他で公開されるビー・ガン監督の最新作『ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ』では、革新的な後半60分の3Dワンシークエンスショットが話題となっているが、『凱里ブルース』でも後半40分間のワンシークエンスショットが使われている。

その他にも、共に凱里の高低差を活かした地形でロケを敢行した浮遊感あふれるカメラワーク、過去と現在を行き来するテーマなど、共通点が多く見受けられる2作品となっている。

このたび解禁された日本版予告編では、『パラサイト 半地下の家族』でアカデミー賞作品賞ほか4部門を受賞したポン・ジュノ監督から「ビー・ガンはこの先20年間の映画界を牽引する監督のひとりである」と大絶賛のコメントが掲載されている。

同じく同賞で『シェイプ・オブ・ウォーター』が作品賞・監督賞を受賞したギエルモ・デル・トロ監督からも「魂の彷徨に関する驚くべき処女作」とこちらも手放しで作品を褒め称えている。また、日本で本作をいち早く鑑賞した深田晃司監督らからも推薦コメントが続々と到着した。

【推薦コメント】

ビー・ガンはこの先20年間の映画界を牽引する監督の一人である。
フィルムノワールの亡霊、ウォン・カーウァイの不機嫌なブルーズ、『めまい』とタルコフスキーの時間の洞窟、ホウ・シャオシェンの長い出会い、アピチャッポンの神秘的な夢想。それらの光源は、ビーの映画館の鏡の間で反射する。
ポン・ジュノ(映画監督)

魂の彷徨に関する驚くべき処女作。
時と出来事の連鎖、そして後悔の念が描き出す、その天才的かつ詩的な映画技で、
凱里一帯を40分のワンショットで追う。
なぜ映画で?なぜ人生を? 
ギエルモ・デル・トロ(映画監督)

もしも無鉄砲な初監督が、新作のほぼ半分近く、ある場所から別の場所(各々非常に離れた場所)へとカットしない決断を勇気をもってくだしたとしたら? その代わりに、めちゃくちゃ超越的な1時間半のワンテイクをあえて強行する選択をしたら?
その答えは十中八九、このビー・ガンの傑作である『凱里ブルース』になるでしょう。
ワンテイクは、記憶に残る映像体験のつかの間の投影なのです。
ジョナサン・デミ(映画監督・故人)

「ロングデイズ・ジャーニー」が艶やかなメイクを拭いとりすっぴんになったような。
「凱里ブルース」はそれゆえに作家の力強い個性と野心がむき出しで、地肌の息遣いに魅せられた。
詩人の歩みに連れられ世界が拡がる快感!
深田晃司 (映画監督)

このデビュー作一篇で「凱里」は私たちにとって聖地となる。
スクリーンから殺到する圧倒的な才能に全身を貫かれた。
矢野優 (「新潮」編集長)

凱里ブルース(読み:かいりブルース)
2020年4月18日(土)よりシアター・イメージフォーラム他全国順次公開
配給:リアリーライクフィルムズ+ドリームキッド
©️Blackfin(Beijing)Culture & MediaCo.,Ltd – Heaven Pictures(Beijing)The Movie Co., - LtdEdward DING – BI Gan / ReallyLikeFilms

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