2020年2月21日から3月22日まで上演される宝塚歌劇雪組公演 ミュージカル『ONE UPON A TIME IN AMERICA』の東京公演が本日開幕した。
写真は通し舞台稽古後の囲み取材(雪組トップコンビ 左:望海風斗、右:真彩希帆)

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」は1984年に公開された、セルジオ・エレーネ監督、ロバート・デニーロ主演によるギャング映画で、凄まじい勢いで変貌を遂げる20世紀のアメリカ社会を背景に、主人公の幼少期、青年期、初老期という3つの時間軸を交差させる緻密な構成、サスペンス的な要素も織り交ぜたドラマティックな展開がファンを魅了する傑作。

本作は、幾多のミュージカル作品を生み出してきた小池修一郎の脚本・演出により世界初のミュージカル化となる。

雪組トップコンビ コメント

ーー宝塚版ならではの見どころは?
望海風斗「デボラとヌードルスの恋愛関係が映画版よりわかりやすく、濃くドラマティックに描かれているのが、一番大きな見どころだと私は思いますし、全体的に1回観ていただいてわかりやすくという(小池修一郎)先生のいろいろな工夫が表れています。」
真彩希帆「映画の世界観を舞台にするということで、出演者一人ひとりが演じるにあたって、色濃くキャラクターであったり、人間関係を(小池修一郎)先生が、濃く描いてくださったので、それにプラスして歌と踊りで心情を伝えるというところが、見どころではないかと思っております。」

ーー通常の宝塚作品と比べて、演じてみていかがでしたか?
望海風斗「難しい背景であったりもする中で、実際に演じてみるとしっかりとした野望であったり割とはっきりとした背景があったので、人間味をそれぞれ人物の中に入れていけるのかという点はそれぞれ苦労したところだと思います。私自身は、ロバート・デニーロさんが目や雰囲気だけで画面いっぱいに空気を漂わしていたのを、どうやって舞台で表現するかというところが、すごく難しかったです。」
真彩希帆「悩みながらも夢を実現するためにというところが、デボラの大きなテーマで、それに近くためにどう足取りを踏めば、しっかり持っていたのかを丁寧に表現しなければ、最後までつながらないと思ったので、一つひとつの場面を逃すことなく自分がどう思っているのか、そして相手から何を受け取っているのかを丁寧に演じていくことが、課題だと感じております。」

ーー退団の発表をされての東京公演ですが、お気持ちは?
望海風斗「このメンバーで大劇場公演も大切に創ってきたものなので、東京でも1回1回公演していきたいなという想いはあります。自分自身はだいぶ前から決めていたことなので、東京に来て何か変わることはないんですけど、お客様やファンの方が、この姿を観て男役や娘役を生き切っている姿をとにかく観ていただいて、その姿を楽しんでいたけたらと思っています。公演中は役とみんなとお客様とにまっすぐに向きあっていきたいと思います。」
真彩希帆「公演中はただひたすらに楽しんでいただくためにということ、作品の中でどう成長していけるのかという自分との戦いでもありますし、大切に公演をしたいという想いが、もっと想いの深さが強くなっていくのかなと思います。」

宝塚歌劇雪組公演 ミュージカル『ONE UPON A TIME IN AMERICA』

原作:ハリー・グレイ
脚本・演出:小池修一郎

主な配役
ヌードルス:望海風斗
デボラ:真彩希帆
マックス:彩風咲奈
ジミー:彩凪翔
キャロル:朝美絢

会場:東京宝塚劇場
公演期間:2020年2月21日(金) - 3月22日(日)

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