美術史上最大の謎=ゴッホの死を名匠シュナーベル監督が解き明かす
昨秋に全国劇場公開され、小規模ながらも興収1.5億円のスマッシュヒットとなった映画『永遠の門 ゴッホの見た未来』のDVDが6月3日(水)にリリースされる。
魔法のようなタッチで、見慣れた<ひまわり>や<アイリス>、当たり前にそこにある<星>や<月>が不思議な魅力を放ち、観る者に陶酔感をもたらす画家フィンセント=ファン・ゴッホ。その死には130年の時を経た今なお幾つもの説が混在し、美術史上最大の謎とされている。
そんなゴッホの死の謎に、自身も画家であり、代表作『潜水服は蝶の夢を見る』でアカデミー賞4部門にノミネートされ、カンヌ国際映画祭とゴールデン・グローブ賞の監督賞を獲得した監督ジュリアン・シュナーベルが迫った。脚本は、アカデミー賞名誉賞を授与された『存在の耐えられない軽さ』などで高名なジャン=クロード・カリエール。ゴッホの謎の死に、一つの答えを提示する。
ウィレム・デフォー×マッツ・ミケルセン×オスカー・アイザック共演!
キャリアの集大成にして頂点の演技でゴッホを演じるのは、本作でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたウィレム・デフォー。撮影前から南フランスのアルルの大地を歩き回り、監督シュナーベルに絵画を学び、まずは肉体からやがて存在そのものまでゴッホへと変貌していった。
ゴッホと刺激を受けあったゴーギャンには『スター・ウォーズ』新シリーズのオスカー・アイザック。最後は決裂したとされるゴッホとゴーギャンの友情にも、温かな光を灯すような新たな解釈が加えられた。さらに“北欧の至宝”と賞賛される名優マッツ・ミケルセンや、『潜水服は蝶の夢を見る』のマチュー・アマルリックら豪華俳優陣が脇を固め、ゴッホが生きた時代を色鮮やかにスクリーンに描き出す。
永遠の門 ゴッホの見た未来
2020年6月3日(水) |¥3,800+税
【特典映像】メイキング、オリジナル予告編
© Walk Home Productions LLC 2018
発売元:ギャガ/販売元:松竹
STORY
パリでは全く評価されなかったゴッホは、「新しい光を見つけたい」と南フランスのアルルへ向かう。どこまでも続く大地、風になびく麦の穂や沈みゆく太陽を見つめるゴッホは、「永遠が見えるのは僕だけなのか」と自身に問いかける。そんな中、パリからやって来たゴーギャンに心酔するゴッホだったが、共同生活は⾧くは続かなかった。 孤独を抱えて、ひたすら自らが見た世界をカンバスに写し取るゴッホは、やがて「未来の人々のために、神は私を画家にした」と思い至る。晴れ晴れと穏やかなその瞳が最期に映したものとは――。