イングマール・ベルイマン監督の名作群やハリウッドでも「エクソシスト」から近年の「スター・ウォーズ」まで活躍したスウェーデンの名優マックス・フォン・シドーが2020年3月8日、90歳で逝去した。
マックス・フォン・シドーは1929年4月10日スウェーデンのルント出身。48年に王立劇場付属の俳優学校に入学し、翌年映画デビュー。卒業してから名匠イングマール・ベルイマン監督と出会い、56年「第七の封印」を皮切りに、「野いちご」「処女の泉」「冬の光」など名作に連続出演。母国を代表する名優になり、さらにハリウッドでも活躍。65年のオールスター大作「偉大な障害の物語」ではキリスト役を演じた。
また70年代にはオカルトブームを呼んだ「エクソシスト」(73)でメリン神父を熱演。国際的にも売れっ子になり、「コンドル」「さすらいの航海」「フラッシュ・ゴードン」「勝利への脱出」「ネバーセイ・ネバーアゲイン」「ハンナとその姉妹」「愛の風景」「マイノリティ・レポート」「潜水服は蝶の夢を見る」「ラッシュアワー3」「シャッター・アイランド」「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」、TVシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」などジャンルも国籍も問わない俳優活動を長年にわたって行なってきた。
87年の「ペレ」でアカデミー賞主演男優賞、11年の「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」で同助演男優賞の候補になっている。